K.Suzukiです。 最近、某掲示版で知ったのですけど SUSE のデフォルトファイルシステムを Reiser FS から Ext3 にするみたいですね。 http://lists.opensuse.org/archive/opensuse-factory/2006-09/msg00542.html なんでも、ReiserFS v3 にはパフォーマンス上の問題があるらしいです。 巨大なファイルがあった場合、mount 時に bitmap data を読むためにファイルの 大きさに比例して時間がかかるらしいです。 確か上記でメールしている Jeff Mahoney 氏が、それを改善する為のパッチを作成した みたいですがそれが取り込まれたかどうかについてはわかりません。 上記のメールを読んでの推測ですが Reiser 氏が ReiserFS v3 をメンテナンス状態に したために、その機能拡張によるパッチは結局取り込まれなかったように思われます。 # Reiser 氏が ReiserFS v4 を Kenrel に取り込まれる為に押しているという事も #あると思います。 一応しばらくの間は、SUSE でも ReiserFS に対応するようです。 #けれどもそういう自分は、XFS を使用してたりするんですが...:-)
今井です。 Saturday 23 September 2006 02:26、K.Suzuki さんは書きました:
一応しばらくの間は、SUSE でも ReiserFS に対応するようです。
#けれどもそういう自分は、XFS を使用してたりするんですが...:-)
JFSも復活?するみたいですね。現状でも使えますけど。 私のところでもXFSオンリーですが、時々SUSELinuxのリリース直前修正 不具合でインストールできなかったりすることがあるのが....。 -- ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 今井 優 mail: maimai@coral.ocn.ne.jp web: http://www10.ocn.ne.jp/~masimai/ ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
K.Suzukiです。 最近、様々な所でファイルシステムに関する事が賑やかせてるようですけど、 openSUSE のデフォルトファイルシステムを ReiserFS から Ext[2-9] への変更を 提案をした Jeff Mahoney 氏がその経緯を話しているようです。
From the Horse's Mouth http://linux.slashdot.org/comments.pl?sid=200813&cid=16444091 http://linux.wordpress.com/2006/09/27/suse-102-ditching-reiserfs-as-it-defau...
slashdot に書かれている方を要約すると、 1) その決定は、Hans 氏の状況とは関係ない。自分の提案は、技術的、メンテナンス上 の理由から来たものである。けど不運にもそのタイミングは悪かった。 2) SUSE は reiser3 のサポートを落として*無い*。この変更はデフォルトに影響する だけです。 私たちは4つの主要なファイルシステムをサポートしてます: ext3, reiserfs, xfs, ocfs2 ユーザは、自由にファイルシステムを選べます。 3) 多くのベンチマークでは、reiser3 が ext3 よりも良い結果を見せている。 これはほとんど真実です。これらのベンチマークで見せてないのは、 並列で2つ以上の reiser3 ファイルシステム上で操作した場合に BKL (Big Kernel Lock?)を使用してる事によりパフォーマンスが悪くなることです。 Ext3(他のファイルシステムも)では、同じケースだとそのように悪くならない。 さらに Ext3 のロックの粒度が良いとのレポートも読みました。 reiser3 は何年もうまくこなしてきたが、時代を感じさせます。reiser3 の基本的 考えは未だに合理的です。問題なるのは、ディスクフォーマットが変更される事と 現在使用されている良いコードを捨て去る程の巨大な変更です。 そして、linux.wordpress.com に書かれているのをざっと訳すと、 その見出しはちょっと誤解しています。私が引用したメールは告知では無く提案でした。 私達の変更がコミュニティの視点から見るとどうなのかを知りたかったのです。 そしてその提案はうまく受け入れられた。しかし、私達はデフォルトファイルシステムの 変更を openSUSE 10.3 まで待つつもりです。 この提案は全然 Hans と関係がありません。私達は、彼と適切な関係を保ってました。 タイミングが偶然であっただけで、その動機づけは無関係です。 この記事にポストされたコメントのように、私が受信したほとんど共通の返答は、 「何故 XFS では無いのか?」でした。この背景にある理由は、ちょっと簡単な事です。 XFS も良いファイルシステムです。しかし、ext3/jbd よりももっと複雑です。 コード量はほぼ6倍で、中間層にある Linux->IRIX 互換層がかなり読みにくくなっています。 そして、XFS 開発コミュニティは比較的小さいです。reiser3 から切替える提案の 理由の1つがコミュニティサポートの大きさであることから、XFS に切替えるようには 発言しないでしょう。 これは単なるデフォルトファイルシステム変更の提案です。私達は reiser3 のサポー トを落としてはいません。ファイルシステムに対して複数のオプションを持つことは 重要です。 reiser3 はたくさんの小さなファイルを操作する事においては素晴らしいです。 しかし、ストリームメディアや高度な並行処理で問題に陥ることがあります。 David Chinner は、今年の OLS で XFS がどのくらい高帯域、高並列、ストリーム メディアワークロードをスケールできるか見せました。そのワークロードが XFS の スイートスポットです。しかし、その他のエリアでは問題を持つことになります。 reiser3 ではうまく操作できる小さいファイルの巨大なツリーを削除している間でも XFS ではメモリを使い果たします。しかし大部分のユーザには一般目的においての ファイルシステムの選択は重要では無いです。例えば、ノートブック、デスクトップ PC もしくはスモールサーバー、それらは綿密にファイルシステムを選択する程の特化する ワークロードにはなりません。ベンチマークはあるファイルシステムを強調させるでし ょう。しかし、平均的なユーザはそのような究極的なワークロードにならないでしょう。 私がデフォルトファイルシステムに ext3 を提案した理由が複数あります。 それは、汎用目的ファイルシステムとしてうまく実行できていること。 そして、サポートための顕著なセット、リカバリーやデバッギングツールを 持っていること。ユーザは ext2 から ext3 に簡単にアップデートできました。 同様に ext4 へのアップデートは、簡単になるように計画されています。 reiser3 から reiser4 への切替えは、アップグレードでは無く、 バックアップーリストア作業になります。ext3は、ユーザーに見通しがきくような 発展のアップグレードパスを与えています。しかしながらもっとも重要なのは、 それほどに複雑ではなく、いたる所で使われていて、内部の動きを理解している人が 非常に多くいることです。 以上が自分がざっと訳した物です。 個人的には Ext4 にも注目してたりしてるので、状況によって使い分けていこうと 思っているんですけど...
今井です。 Monday 16 October 2006 18:48、K.Suzuki さんは書きました:
個人的には Ext4 にも注目してたりしてるので、状況によって使い分けていこうと 思っているんですけど...
私の持ってる知識が正しければ.... ext2、3だとファイルシステム作ってからiノードの数増やせないってのが辛いかも...。 XFS、ReiserFSとかだと何も考えてなくても良いだけに、iノードの数が足らずにファイル システムフルとかiノードはまだ余ってるのに...という事になりそうで...。 ファイルシステム的には90%以上使っててもiノードは1%くらいとか。 手持ちのext2ベースの某NAS(カーネル2.6.14稼働中)はまさにその状態だったり...。 -- ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 今井 優 mail: maimai@coral.ocn.ne.jp web: http://www10.ocn.ne.jp/~masimai/ ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
K.Suzukiです。
On Tue, 17 Oct 2006 15:03:14 +0900
Masaru Imai
今井です。
Monday 16 October 2006 18:48、K.Suzuki さんは書きました:
個人的には Ext4 にも注目してたりしてるので、状況によって使い分けていこうと 思っているんですけど...
私の持ってる知識が正しければ....
ext2、3だとファイルシステム作ってからiノードの数増やせないってのが辛いかも...。 XFS、ReiserFSとかだと何も考えてなくても良いだけに、iノードの数が足らずにファイル システムフルとかiノードはまだ余ってるのに...という事になりそうで...。
自分はまだ i ノードの枯渇に遭遇した事が無いです。:)
ファイルシステム的には90%以上使っててもiノードは1%くらいとか。 手持ちのext2ベースの某NAS(カーネル2.6.14稼働中)はまさにその状態だったり...。
恐らく、通常のケースでは i ノードの枯渇より先にディスクサイズフルになる場合が ほとんどではないでしょうか。 そもそも i ノード数が足りなくなる場合ってどういう状況だろう? 例えば、/以下を1つのファイルシステムにしておいて大量の空ファイルを 作成するとかすれば...
今井です。 Tuesday 17 October 2006 18:35、K.Suzuki さんは書きました:
ext2、3だとファイルシステム作ってからiノードの数増やせないってのが辛いかも...。 XFS、ReiserFSとかだと何も考えてなくても良いだけに、iノードの数が足らずにファイル システムフルとかiノードはまだ余ってるのに...という事になりそうで...。
自分はまだ i ノードの枯渇に遭遇した事が無いです。:)
この辺りファイルシステム回りの設定をカスタマイズしてるとぶち当たる事が多いかも。 (iノードの総数をけちってその分を一般ファイル、ディレクトリに回してたりするケース ですね) Linuxのファイルシステムではありませんが数回遭遇した事があります。 昔、Solarisに切り替わる前の某UNIX上で開発/メンテナンスしてた時の事ですが、 小さなファイルが多量に作られており、単なるdfコマンドの出力結果見るとまだ空きが あるのにファイル作れなくなって、df -iで見るとiノードの方がパンクしてました....。
ファイルシステム的には90%以上使っててもiノードは1%くらいとか。 手持ちのext2ベースの某NAS(カーネル2.6.14稼働中)はまさにその状態だったり...。
恐らく、通常のケースでは i ノードの枯渇より先にディスクサイズフルになる場合が ほとんどではないでしょうか。
そもそも i ノード数が足りなくなる場合ってどういう状況だろう? 例えば、/以下を1つのファイルシステムにしておいて大量の空ファイルを 作成するとかすれば...
df -iコマンドで出力されるiノードの数より多くファイル作ればパンクするでしょうね。 まあ必要充分以上に多量のiノード領域あればパンクはしないのではないかと思います。 最低でもブロック数分だけ用意してあれば....。 (テイルパッキング機能みたいに1ブロックに複数のファイル押し込める場合は違って きますけども) -- ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 今井 優 mail: maimai@coral.ocn.ne.jp web: http://www10.ocn.ne.jp/~masimai/ ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
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