松本です。 別途今井さんもレスつけてくれていますが、ちょっと補足を。 m.umeda@kzc.biglobe.ne.jp wrote:
On Sat, 14 Aug 2010 10:24:50 +0900 Masaru Imai
wrote:
zypperコマンドからパッケージを> YaST(YaST2)、zypperでリポジトリを登録する場合には
(サーバ名) http://download.opensuse.org (サーバ内のディレクトリ) /pub/opensuse/repositories/
# zipper http://download.opensuse.org/pub/opemsuserepojitories/
で、出来ませんでした。何かおかしなことをやって居りますか?
はい、おかしなことをしています。
(repositories以下は登録するリポジトリで変わる)
これ↑の意味を理解していないようですね。
別スレッドでポインタを示しておきましたが、読んでくれていますか?
リポジトリを追加する場合はまずは以下を参照しましょう。
http://ja.opensuse.org/Zypper/Usage/11.1#.E3.83.AA.E3.83.9D.E3.82.B8.E3.83.8...
たとえば (あくまで「たとえば」です。必要がなければこの通りにする必要はな
く、自分にとって必要なリポジトリに置き換えて実行してください) DNS を動か
すにあたってできるだけ最新の bind を使いたいという希望があり、それがある
network リポジトリ
http://download.opensuse.org/repositories/network/
をインストールソースとして追加したい場合、zypper コマンドでやるならば
(openSUSE 11.3 の場合)
http://download.opensuse.org/repositories/network/openSUSE_11.3/
以下にある network.repo というファイルの URL を指定して以下のようにコマ
ンドを実行します。
# zypper ar
http://download.opensuse.org/repositories/network/openSUSE_11.3/network.repo
実際に追加できたかどうかは
# zypper lr
で確認できます。
で、こうやって登録した場合、デフォルトでは自動リフレッシュされるように
なっていないので
# zypper mr -r network
; network のところには、上記 zypper lr で得られた情報を元に
; 適宜変えてください
として、自動更新を有効にします。
この後で
# zypper ref
でリポジトリ情報を更新し
; この時、このリポジトリを信頼していいかどうか以下のように
; 確認を求められるので
;
; New repository or package signing key received:
; Key ID: DE00FECD7B709911
; Key Name: network OBS Project
# zypper se "check*"
するなどしてみて下さい。
これをやると、一覧に、checkinstallがあり、インストール 出来そうな物ですが、出来ませんでした。
「出来ませんでした」ではなく、実際に実行したコマンドと、その結果表示され たメッセージを *そのまま* 見せるようにしてください。
補足質問1:先に記した通り、公開サーバーを作りたいの ですが、Emacs等が入って居ります。要らないパッケージ なので削除したいのですが
# zypper remove emacs
# zypper uninstall emacs
# zypper del emacs
どれも駄目でした。どうしたら削除できますか?
これも同様、「駄目でした」ではなく、その結果表示されたメッセージを *その まま* 見せるようにしてください。 # zypper uninstall * と zypper del * については、 # そもそもそんなオプションがないので結果はたとえば # Unknown command 'uninstall' # Type 'zypper help' to get a list of global options and commands. # と表示されると思います。その2行目に書いてあるように # 使えるコマンドのオプションなどについては # 'zypper help' で確認してみてください。
補足質問2:今、サーバー構築に使おうという本ですが、 ディストリビューションのありとあらゆるところを最新版 にして、「OSを鍛えよ」というポリシーで書かれて居りま す。例えば、bashを替えたら(最新版を入手したら)、上 書きインストールになって、zypper等のコマンド、YaST2も 使えなくなったりとかが起きるのですか?wgetコマンドで YaST2の最新版を何処かから、入手して、使うのでしょう か?旧バージョンの環境設定は引き継がれないのでしょう か?それとも、当面は、ディストリビューションの提供す るパッケージに、頼った方が良いのでしょうか。
どうするべきか自分で判断できないのであれば、当面は「ディストリビューショ ンの提供するパッケージに頼った方」が「無難」だとは思います。 どういう本を参考にしていて、そこにどんな文脈で書かれているのか存じません が「ありとあらゆるところを最新版にして」というのはおそらくセキュリティ フィックスのことを想定しているのではないかと。公開サーバを運用していくの であればセキュリティホールが見つかった場合にそれに対処していくのは *must* でしょうが、アップデートの中には機能追加だったりちょっとしたバグ 修正でしかなかったりするものもあります。バージョンを上げることで思わぬ不 具合が発生することもありますので、なんでもかんでも闇雲にアップデートすれ ばいいというものではありません(積極的にバグ出しに協力したいということで あればたいへんありがたいことですが、その場合は「公開」はやめておいた方が いいでしょう)。 また、各ディストリビューションがパッケージとして配布しているアプリケー ションの多くには、そのディストリビューション特有のパッチが当てられていた り、設定が変更されていたりするものが多いですから、元々の開発元が公開して いるソースから自前でコンパイルしたものに入れ替えてしまうとあれこれ不整合 が起こる可能性が高いです。openSUSE のアップデートとして公式に配布されて いるものであれば最低限の整合性検証はされているはずですので、それを適用す ることによって「zypper 等のコマンド、YaST2 も使えなくなったりとかが起き る」危険は少ないと思います。 # ただし、ゼロとは言いきれません。(^ ^;) たとえば、ですが「例えば、bashを替えたら」が openSUSE から配布されている ものではなく GNU から配布されている bash のソースを使ってコンパイルした ものに入れ替える、という意味で考えてみましょう。以下をご覧いただければ分 かると思うのですが https://build.opensuse.org/package/files?package=bash&project=openSUSE%3A11.3 openSUSE から配布されている bash にはいろいろなパッチが当てられていたり します。それぞれがどんな意味を持つパッチで、自分が使う場合に必要なのか否 か理解していないまま GNU で配布している素のままの bash に入れ替えてし まったら…悲惨な結果になるということぐらいは容易に想像つくと思います。 ディストリビューションつるしのパッケージを利用するか、自分でソースからコ ンパイルしたものを使うかについては、正解というものはないと思いますが、後 者を選択するのであればそれなりの知識 - 少なくとも、自分がやっている作業 の意味を理解できること - は必要でしょう。以下、ざっくりとそれぞれのメ リットとデメリットを。 # 異論がある方もいるとは思いますが…。(^ ^;) ・ディストリビューションつるしのパッケージを利用 + 複雑な依存関係などに悩まされることが少ない + ディストリビューションのパッケージ管理システムで管理ができる - アップストリーム(ソフトウェアのそもそもの開発元)や他ディストリビュー ションでの情報をそのまま使うことができないことが多い - 細かいチューニングなど、必ずしも自分の希望通りになっていない場合がある ・自分でソースからコンパイルしたものを使う + アップストリームの公式情報をそのまま利用できる + 自分の望み通り、細かいチューニングが可能(*) - 依存するアプリケーションやライブラリなども含め、全部自前で導入しなけれ ばいけなくなる場合もある - セキュリティパッチ当ても含め、アップデートなどは全部自力でしなければい けなくなる (*) もちろん、そのためにはそのアプリを十分理解しておく必要があります。 個人的には、まずはソースからのコンパイルや設定を一からしてみることでしっ かり勉強して仕組みを理解し、しかる後にディストリビューション吊るしのパッ ケージを利用して手を抜けるところは手を抜いていく…という順番で進んでいっ た方が身につくとは思いますが、そうなるとディストリビューションを使う恩恵 はあまり得られないでしょうし、茨の道を歩んでいく覚悟も必要になってくると 思います。 さらに、前者を選んだ場合と後者を選んだ場合とでは、適切な相談場所が変わっ てきます。ディストリビューションつるしのパッケージを利用するのであればそ れぞれのディストリビューションごとの ML やフォーラムで聞いた方が適切な情 報が得られる可能性も高くなるでしょうが、自分でソースからコンパイルしたも のを使うのであればそのアップストリームプロジェクトの ML やフォーラムで聞 いた方が適切な情報が得られる可能性は高くなるでしょう。 どうしたらいいか、聞く人によって答は違ってくるでしょう。10人中8人が「こ うした方がいい」と答えたからといって、それが正解になるかどうかは分かりま せん。(本も含め)他人にできるのはあくまで「お勧め」することだけです。選択 するのは常に自分だということは理解しておいてください。 -- _/_/ Satoru Matsumoto - openSUSE Member - Japan _/_/ _/_/ Marketing/Weekly News/openFATE Screening Team _/_/ _/_/ mail: helios_reds_at_gmx.net / irc: HeliosReds _/_/ _/_/ http://blog.zaq.ne.jp/opensuse/ _/_/ -- To unsubscribe, e-mail: opensuse-ja+unsubscribe@opensuse.org For additional commands, e-mail: opensuse-ja+help@opensuse.org