岩井です。 印刷関係にはほとんど関係ないので、単なる茶々ですが: At Tue, 30 Nov 2004 17:10:14 +0900, Satoshi MACHINO wrote:
”SUSEの方に、OpenPrintingの成果の1つのGhostscript用の GlueCodeの採用をお願いしたようですけど NGだったみたいです。 理由は良くわかない。理由が分かれば対処のしようがあるんですが...” ということでした。 #「彼らとやるには、ねばり強くやらなければダメですね。」 #基本的に、ロジカルなので、担当者とねばり強くやれば可能だと #思いますけど... # とアドバイスしておきました。
唐突にあのコードをgsにmergeして欲しいと言えば 間違いなくNGとされるでしょう。
ちょっと今SuSEの環境が手元にないのですが、 SuSEのgsにはLIPS(vector driver)やRPDL(Ricoh用)は 標準で組み込まれているのでしょうか?
両方ともパッチとして入っていたと思いますよ。
もしも上記がgsに組み込まれているのであれば 説明のやりようではpatchの取り込みは可能だと思います。 ただし、現状ではほとんど日本でしかそん恩恵はないので なぜ必要なのかを理解させるのは容易ではないでしょう。
うーむ…。基本的には 1. パッチそのものがまともかどうか 2. 時期的に採り入れ可能か 3. 実質的なメリット (追加対応するハードウェアなど) 4. テスト環境などがあるか といったことが問題になると思います。 1に関しては、中身を見てませんのでコメントしようもないですね。 2に関しては、SL9.2 のフィーチャーフリーズと重なる、もしくはその直前に 渡される場合は、当然マージは難しくなります。 上記の「日本でしか恩恵はない」というコメントは、3と4に相当すると思い ます。現在の SUSE では、日本のユーザを無視、というよりは、そのテスト環 境などの不足のため、デバッグやサポートのしようがない状態になりますから。 もちろん、上記に加えて「オープンソース」なものかどうか、という前提条件 が加わります。SUSE のプリンタ関連メンテナは、比較的オープンソース精神 の強い人達が多いですので。
曖昧かもしれませんが、Linux国内ユーザ(SuSEの国内ユーザも含む)が 一番あっていると思います。
ユーザという事であれば ディストロの開発系MLでも、linux-users MLの様な ところでも本当に建設的な意見をする人は 昔からある程度限られた人ですね。
全面否定はしませんが、多くはサポート窓口と勘違いしているような 内容か、閑散としているかの様な状況なのではないでしょうか。
Linuxは厳密にはユーザと開発者のような境界はないはずです。 誰でも開発環境を有する事ができ、アプリケーションも自由に差し替えできます。 なので、インストールした時はSuSEだったけど、使っているうちに SuSEとはかけはなれたモノになっていても何も不思議ではないでしょう。
ですので、本当に意見があればディストロの開発に参加していなくても 関連するところで意見すれば良いのですが、そういう風潮もないから **開発者(と言われている人)** と **ユーザ(と呼んでいる人)** の認識がずれたままなのかも知れません。
そうですね。 最近は、そういうのも時代の流れかな、などと達観するようにもなってきたの ですが、RTFM とか Luke, read the source とかいうセリフもそのうちに見な くなるのでしょうね。 ま、ディストロ開発側としては、それで間接的に給料を貰っているようなもの ですから文句は言えませんが :-)
そこらあたりの話って、クローズアップされていないような気がします。 (話題になれば良いというものではありませんが。)
ディストロ側から言えば、先に書いたようなgsに1つのドライバを 取り込んだ程度では大きな事だとも思っていないでしょう。 # 成果を示すにはprinting-japanで言っておられる # ベンダーの対応ドライバが充実して、本当にメリットがあるとなった時かな。
そうですね。
#論調的には、「LinuxをDesktopに!」という流れがあるとしたら、 #プリンター環境の整備は避けて通れないはずなのに...
プリンタベンダーにもよるのでしょうが インクに限らずOpenSourceなドライバを公開する事に 抵抗があるところがあるでしょう。 それが開発であったり、サポートであったりするのでしょうが WindowsやMacと全く同じ開発、サポートを要求されると 二の足を踏むところは多いでしょう。
そういう中でディストロ側単独でプリンタのようなハード依存の高いドライバを 提供するのは難しいというより実状不可能です。
ドライバの提供自体は問題ないでしょう。 要はサポートのレベルに依ると思います。 ディストロ側では、「全ての」デバイスのサポートはできませんから、 本来は認定されたものだけを正式にサポートするべきなのでしょう。
「LinuxをDesktopに!」という事を言っている所で 本当にそのために必要なactionを取っている(あるいは取ろうとしている)所は どれだけあるでしょうか。
ちょっと前にLinuxはkernelのsourceが公開されているので 何かあっても修正できるというメリットがある、 みたいな話が各所で聞かれましたが、 実際問題、obsoleteされたRedHatの旧バージョンのサポートを 独自で出来たSIerはどれだけいるでしょう。
もちろん、それらをSIerに任せずに自力でできる事もあるでしょう。 しかし、それは勝手に自分で対処できる限られたユーザだけというのが 今の現状ではないでしょうか。
うーん、これはちょっと論理のすり替えに見えますが。 それこそ SIer の質に依る話であって、それを Linux デスクトップ一般論と して展開するのには無理があると思います。 オープンソースだから、すべて解決する、とは誰も言っていません。 解決「可能」というのがポイントなのです。 解決する可能性が、クローズドソースに比べると高まる、という訳です。
SUSEのMLなんで、SUSEとしては、どう考えているか? 今後、どう対応するのか? (その答えが、日本Novellの回答でもOKです。) #”OpenPrintingProject(実装の活動部隊)を採用しない”とか #否定的な意見でもOK(ちゃんと理由があるなら)
そう言えば最近はSuSEの関係者の方からの意見が少ない様ですね。 公開されているMLなので、不用意な発言ができないからなのかも知れませんが。
実は、しばらく休暇でいなかった、というのと、その後忙しくてメールを書く
暇がない、というだけの話だったりします :-)
SUSE でこの ML に読み書きしているのは Mike と私の二人だけですが、二人
とも休暇を取っていましたので。
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Takashi Iwai