[opensuse-ja] Firmware Bug
野宮です. openSUSE 42.2 を kernel 4.12.4 で使っています. ふと、kernel の Update を思い付き、 http://download.opensuse.org/repositories/Kernel:/HEAD/standard/ から kernel 4.13.rc3 default, source, & syms をダウンロード&インストール しました.で、再起動しますと、起動時に [Firmware Bug}: TSC_DEADLINE disabled due to Errata: please update microcode to version: 0x22 (or later) というメッセージが表示されます. 小生のマシンが、intel CPU (core i7) を積んでいるからかな?、と思い、 https://software.opensuse.org/search から ucode-intel-20170707-7.6.1.x86_64.rpm ucode-intel-blob-20170707-7.6.1.x86_64.rpm をダウンロードし、インストールしましたが、症状に変化ありません. 確かに、 $ dmesg | grep microcode としましても、 [ 1.474739] microcode: sig=0x306c3, pf=0x2, revision=0x1c [ 1.474877] microcode: Microcode Update Driver: v2.2. というメッセージしか現れません. そもそも、kernel 4.13-rc3 の起動時のエラー・メッセージはどういうことを 意味し、対処方はどのようなものでしょうか? お教え戴ければ幸甚です. --- ┏━━┓彡 野宮 賢 mail-to: nomiya @ galaxy.dti.ne.jp ┃\/彡 ┗━━┛ 「先端技術の開発は、優れた頭脳を持つ人間が集中しないと成功しない。 しかし、技術開発と、それが何をもたらすかを考えることは別だ。 一人の人間に二つは望めない。」 -- M. Crichton -- -- To unsubscribe, e-mail: opensuse-ja+unsubscribe@opensuse.org To contact the owner, e-mail: opensuse-ja+owner@opensuse.org
鎌田@翻訳人です。
[Firmware Bug}: TSC_DEADLINE disabled due to Errata: please update microcode to version: 0x22 (or later)
CPUのマイクロコード (ファームウェア)が古いため、TSC_DEADLINEを 設定するとエラッタ (バグ)を踏むので、無効化してるよ、ってことです。 このへんで追加されたコードでしょうかね。 https://patchwork.kernel.org/patch/9757493/
[ 1.474739] microcode: sig=0x306c3, pf=0x2, revision=0x1c [ 1.474877] microcode: Microcode Update Driver: v2.2.
revision=から判断すると、0x1cというマイクロコードバージョンになっている ようですので、これによって上記のようなメッセージになっているものと 思われます。 一般に、マイクロコードはPC本体もしくはマザーボードのBIOSをアップデート することで上がる場合もありますが、ucode-intelにも入っていないマイクロ コードがBIOS側にあるって可能性は少ないと思いますので、今のところ 「TSC_DEADLINEを使わない」以外の解決策は無いのではないかと思われます。 以上です。 On Fri, 04 Aug 2017 19:30:29 +0900 野宮 賢 / NOMIYA Masaru <nomiya@galaxy.dti.ne.jp> wrote:
野宮です.
openSUSE 42.2 を kernel 4.12.4 で使っています. ふと、kernel の Update を思い付き、
http://download.opensuse.org/repositories/Kernel:/HEAD/standard/
から kernel 4.13.rc3 default, source, & syms をダウンロード&インスト ールしました.で、再起動しますと、起動時に
[Firmware Bug}: TSC_DEADLINE disabled due to Errata: please update microcode to version: 0x22 (or later)
というメッセージが表示されます. 小生のマシンが、intel CPU (core i7) を積んでいるからかな?、と思い、 https://software.opensuse.org/search から
ucode-intel-20170707-7.6.1.x86_64.rpm ucode-intel-blob-20170707-7.6.1.x86_64.rpm
をダウンロードし、インストールしましたが、症状に変化ありません. 確かに、
$ dmesg | grep microcode
としましても、
[ 1.474739] microcode: sig=0x306c3, pf=0x2, revision=0x1c [ 1.474877] microcode: Microcode Update Driver: v2.2.
というメッセージしか現れません.
そもそも、kernel 4.13-rc3 の起動時のエラー・メッセージはどういうことを 意味し、対処方はどのようなものでしょうか?
お教え戴ければ幸甚です.
--- ┏━━┓彡 野宮 賢 mail-to: nomiya @ galaxy.dti.ne.jp ┃\/彡 ┗━━┛ 「先端技術の開発は、優れた頭脳を持つ人間が集中しないと成功しな い。しかし、技術開発と、それが何をもたらすかを考えることは別だ。 一人の人間に二つは望めない。」 -- M. Crichton -- -- To unsubscribe, e-mail: opensuse-ja+unsubscribe@opensuse.org To contact the owner, e-mail: opensuse-ja+owner@opensuse.org
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野宮です. In the Message; Subject : Re: [opensuse-ja] Firmware Bug Message-ID : <20170805103605.685066aea3fd614367a0a2c1@belbel.or.jp> Date & Time: Sat, 5 Aug 2017 10:36:05 +0900 Yasuhiko Kamata <belphegor@belbel.or.jp> has written:
鎌田@翻訳人です。
[Firmware Bug}: TSC_DEADLINE disabled due to Errata: please update microcode to version: 0x22 (or later)
CPUのマイクロコード (ファームウェア)が古いため、TSC_DEADLINEを 設定するとエラッタ (バグ)を踏むので、無効化してるよ、ってことです。
このへんで追加されたコードでしょうかね。
[ 1.474739] microcode: sig=0x306c3, pf=0x2, revision=0x1c [ 1.474877] microcode: Microcode Update Driver: v2.2.
revision=から判断すると、0x1cというマイクロコードバージョンになっている ようですので、これによって上記のようなメッセージになっているものと 思われます。
一般に、マイクロコードはPC本体もしくはマザーボードのBIOSをアップデート することで上がる場合もありますが、ucode-intelにも入っていないマイクロ コードがBIOS側にあるって可能性は少ないと思いますので、今のところ 「TSC_DEADLINEを使わない」以外の解決策は無いのではないかと思われます。
以上です。
丁寧なご説明を有難うございます. TSC_DEADLINEを使わない、となると、kernel 4.12.4 を使わず、kernel 4.13-rc3 を使った方が良い、ということになりますね. --- ┏━━┓彡 野宮 賢 mail-to: nomiya @ galaxy.dti.ne.jp ┃\/彡 ┗━━┛ 「私たちが今日直面している化学物質の危険性に関する疑問に対し、通常の 科学的な正確さをもって答えようとすれば、たぶんさらに数十年を要するで あろう。」 -- J. V. Rodricks -- -- To unsubscribe, e-mail: opensuse-ja+unsubscribe@opensuse.org To contact the owner, e-mail: opensuse-ja+owner@opensuse.org
野宮です. In the Message; Subject : Re: [opensuse-ja] Firmware Bug Message-ID : <877eyiz452.wl-nomiya@galaxy.dti.ne.jp> Date & Time: Sat, 05 Aug 2017 19:43:21 +0900 [MN] == 野宮 賢 / NOMIYA Masaru <nomiya@galaxy.dti.ne.jp> has written: MN> In the Message; MN> Subject : Re: [opensuse-ja] Firmware Bug MN> Message-ID : <20170805103605.685066aea3fd614367a0a2c1@belbel.or.jp> MN> Date & Time: Sat, 5 Aug 2017 10:36:05 +0900 YK> Yasuhiko Kamata <belphegor@belbel.or.jp> has written: MN>> 鎌田@翻訳人です。 MN>>> [Firmware Bug}: TSC_DEADLINE disabled due to Errata: please update MN>>> microcode to version: 0x22 (or later) YK>> CPUのマイクロコード (ファームウェア)が古いため、TSC_DEADLINEを YK>> 設定するとエラッタ (バグ)を踏むので、無効化してるよ、ってことです。 YK>> このへんで追加されたコードでしょうかね。 YK>> https://patchwork.kernel.org/patch/9757493/ MN>>> [ 1.474739] microcode: sig=0x306c3, pf=0x2, revision=0x1c MN>>> [ 1.474877] microcode: Microcode Update Driver: v2.2. YK>> revision=から判断すると、0x1cというマイクロコードバージョンになっている YK>> ようですので、これによって上記のようなメッセージになっているものと YK>> 思われます。 YK>> 一般に、マイクロコードはPC本体もしくはマザーボードのBIOSをアップデート YK>> することで上がる場合もありますが、ucode-intelにも入っていないマイクロ YK>> コードがBIOS側にあるって可能性は少ないと思いますので、今のところ YK>> 「TSC_DEADLINEを使わない」以外の解決策は無いのではないかと思われます。 調べましたら、小生のマシンの CPU は、 Intel Core i7-4790K で、この CPU に対する microcode update は、 ucode-intel-20170707-7.6.1.x86_64.rpm ucode-intel-blob-20170707-7.6.1.x86_64.rpm に含まれているということが解りました. これらをインストールするだけでは microcode update はされず、それでは、 と、 iucode-tool-2.1.2-1.1.x86_64.rpm をインストールし、 # iucode_tool -K を実行しましても、 iucode_tool: No valid microcodes were loaded, nothing to do... というメッセージが返って来ます. この場合、どうすればいいのか、が皆目解りません. お教え戴ければ幸甚です.m(_ _)m --- ┏━━┓彡 野宮 賢 mail-to: nomiya @ galaxy.dti.ne.jp ┃\/彡 ┗━━┛ 「私たちが今日直面している化学物質の危険性に関する疑問に対し、通常の 科学的な正確さをもって答えようとすれば、たぶんさらに数十年を要するで あろう。」 -- J. V. Rodricks -- -- To unsubscribe, e-mail: opensuse-ja+unsubscribe@opensuse.org To contact the owner, e-mail: opensuse-ja+owner@opensuse.org
鎌田@翻訳人です。
調べましたら、小生のマシンの CPU は、
Intel Core i7-4790K
http://www.linux-hardware-guide.com/ja/2015-09-16-intel-core-i7-4790k-cpu-4-... にある情報によると、 cpu family : 6 model : 60 stepping : 3 だそうですが、お使いの環境と合っていますか? そうであるとすると、使用すべきマイクロコードファイルは /lib/firmware/intel-ucode/06-3c-03 ("family-model-stepping"の形式で、それぞれ16進数2桁) になりますので、現行の ucode-intel-20170707-10.1.x86_64 パッケージ内に 存在するファイルをiucode_toolでリストすると $ /usr/sbin/iucode_tool -L /lib/firmware/intel-ucode/06-3c-03 microcode bundle 1: /lib/firmware/intel-ucode/06-3c-03 001/001: sig 0x000306c3, pf_mask 0x32, 2017-01-27, rev 0x0022, size 22528 001/002: sig 0x000306c3, pf_mask 0x32, 2017-01-27, rev 0x0022, size 22528 となりますので、マイクロコードは0x22 (revの値)まで上がらないと いけないことになります。 手動であれば # /usr/sbin/iucode_tool -S /lib/firmware/intel-ucode/06-3c-03 で上げられるかと思いますので、こちらを試してみてください。 以上です。 On Sat, 12 Aug 2017 17:37:21 +0900 野宮 賢 / NOMIYA Masaru <nomiya@galaxy.dti.ne.jp> wrote:
野宮です.
In the Message;
Subject : Re: [opensuse-ja] Firmware Bug Message-ID : <877eyiz452.wl-nomiya@galaxy.dti.ne.jp> Date & Time: Sat, 05 Aug 2017 19:43:21 +0900
[MN] == 野宮 賢 / NOMIYA Masaru <nomiya@galaxy.dti.ne.jp> has written:
MN> In the Message;
MN> Subject : Re: [opensuse-ja] Firmware Bug MN> Message-ID : MN> <20170805103605.685066aea3fd614367a0a2c1@belbel.or.jp> Date & MN> Time: Sat, 5 Aug 2017 10:36:05 +0900
YK> Yasuhiko Kamata <belphegor@belbel.or.jp> has written:
MN>> 鎌田@翻訳人です。
MN>>> [Firmware Bug}: TSC_DEADLINE disabled due to Errata: please MN>>> update microcode to version: 0x22 (or later)
YK>> CPUのマイクロコード (ファームウェア)が古いため、TSC_DEADLINEを YK>> 設定するとエラッタ (バグ)を踏むので、無効化してるよ、ってことで YK>> す。
YK>> このへんで追加されたコードでしょうかね。
YK>> https://patchwork.kernel.org/patch/9757493/
MN>>> [ 1.474739] microcode: sig=0x306c3, pf=0x2, revision=0x1c MN>>> [ 1.474877] microcode: Microcode Update Driver: v2.2.
YK>> revision=から判断すると、0x1cというマイクロコードバージョンになっ YK>> ているようですので、これによって上記のようなメッセージになってい YK>> るものと思われます。
YK>> 一般に、マイクロコードはPC本体もしくはマザーボードのBIOSをアップ YK>> デートすることで上がる場合もありますが、ucode-intelにも入っていな YK>> いマイクロコードがBIOS側にあるって可能性は少ないと思いますので、 YK>> 今のところ「TSC_DEADLINEを使わない」以外の解決策は無いのではない YK>> かと思われます。
調べましたら、小生のマシンの CPU は、
Intel Core i7-4790K
で、この CPU に対する microcode update は、
ucode-intel-20170707-7.6.1.x86_64.rpm ucode-intel-blob-20170707-7.6.1.x86_64.rpm
に含まれているということが解りました. これらをインストールするだけでは microcode update はされず、それでは、 と、
iucode-tool-2.1.2-1.1.x86_64.rpm
をインストールし、
# iucode_tool -K
を実行しましても、
iucode_tool: No valid microcodes were loaded, nothing to do...
というメッセージが返って来ます. この場合、どうすればいいのか、が皆目解りません.
お教え戴ければ幸甚です.m(_ _)m
--- ┏━━┓彡 野宮 賢 mail-to: nomiya @ galaxy.dti.ne.jp ┃\/彡 ┗━━┛ 「私たちが今日直面している化学物質の危険性に関する疑問に対し、通 常の科学的な正確さをもって答えようとすれば、たぶんさらに数十年を要する であろう。」 -- J. V. Rodricks -- -- To unsubscribe, e-mail: opensuse-ja+unsubscribe@opensuse.org To contact the owner, e-mail: opensuse-ja+owner@opensuse.org
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野宮です. In the Message; Subject : Re: [opensuse-ja] How to update CPU microcode (was: Re: Firmware Bug) Message-ID : <20170814132517.b7fa1d67532bc06a3e8119d7@belbel.or.jp> Date & Time: Mon, 14 Aug 2017 13:25:17 +0900 [YK] == Yasuhiko Kamata <belphegor@belbel.or.jp> has written: YK> 鎌田@翻訳人です。 どうも、です. MN>> 調べましたら、小生のマシンの CPU は、 MN>> MN>> Intel Core i7-4790K YK> http://www.linux-hardware-guide.com/ja/2015-09-16-intel-core-i7-4790k-cpu-4-... YK> にある情報によると、 YK> cpu family : 6 YK> model : 60 YK> stepping : 3 YK> だそうですが、お使いの環境と合っていますか? 合ってます. YK> そうであるとすると、使用すべきマイクロコードファイルは YK> /lib/firmware/intel-ucode/06-3c-03 YK> ("family-model-stepping"の形式で、それぞれ16進数2桁) YK> になりますので、現行の ucode-intel-20170707-10.1.x86_64 パッケージ内に YK> 存在するファイルをiucode_toolでリストすると YK> $ /usr/sbin/iucode_tool -L /lib/firmware/intel-ucode/06-3c-03 YK> microcode bundle 1: /lib/firmware/intel-ucode/06-3c-03 YK> 001/001: sig 0x000306c3, pf_mask 0x32, 2017-01-27, rev 0x0022, YK> size 22528 YK> 001/002: sig 0x000306c3, pf_mask 0x32, 2017-01-27, rev 0x0022, YK> size 22528 YK> となりますので、マイクロコードは0x22 (revの値)まで上がらないと YK> いけないことになります。 YK> 手動であれば YK> # /usr/sbin/iucode_tool -S /lib/firmware/intel-ucode/06-3c-03 YK> で上げられるかと思いますので、こちらを試してみてください。 実は、openSUSE ML で訊き、解決法が解ったのですが、システムを戻し、改め てやってみました. 結果、ダメでした. 小生の環境でうまく行く方法は、 ucode-intel-20170707 ucode-intel-blob-20170707 に加え、dracut をインストールし、その上で、 # mkinitrd を実行する、というものでした. ともあれ、アドヴァイスを有難うございます. --- ┏━━┓彡 野宮 賢 mail-to: nomiya @ galaxy.dti.ne.jp ┃\/彡 ┗━━┛ 「私たちが今日直面している化学物質の危険性に関する疑問に対し、通常の 科学的な正確さをもって答えようとすれば、たぶんさらに数十年を要するで あろう。」 -- J. V. Rodricks -- -- To unsubscribe, e-mail: opensuse-ja+unsubscribe@opensuse.org To contact the owner, e-mail: opensuse-ja+owner@opensuse.org
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