[opensuse-ja] 12.1 m3-m5 で ibus 起動時に gconf サーバーが立ち上がらない
武山です また IBus なのですが、12.1 の milestone 版で (1)IBus の設定で変更した内容が保存されない (2)変換エンジンが何も選択されていないので日本語入力できない という現象に遭遇している人はいませんか? # Twitter でそれっぽい状況の人を2人くらいみかけていますが… 原因は設定を読み書きする GConf のサーバーが起動していないためで、 普通は IBus の起動と同時に上がるはずなのですが、 /etc/X11/xim.d/ibus スクリプトから起動したときになぜか GConf サーバーが起動しないか クラッシュしているようです。 一度、KDE が起動した後に自動起動した IBus を止めて、 もう一度 IBus を起動すると、問題無く gconf サーバーが起動します。 (日本語入力等も可) # GNOME では、他のアプリケーションが gconf に依存しているので、 # たぶんこの問題は発生しません 正常な状態 $ ps -ef | grep gconf /usr/lib64/ibus/ibus-conf /usr/lib/GConf/2/gconfd-2 : もし、現象が発生している人がいれば、 問題があるときに gconfd-2 が起動していないことを確認して下さい。 ~/.gconf/desktop/ibus 以下に既に保存されている設定は 読み込んでいるようです。 デフォルト値を読んだり、設定を保存したりはできていないようです。 IBus の問題か GConf の問題かよく分からないのですが、 一歩進んだ原因の追及方法は何か無いでしょうか? -- Fuminobu TAKEYAMA -- To unsubscribe, e-mail: opensuse-ja+unsubscribe@opensuse.org For additional commands, e-mail: opensuse-ja+help@opensuse.org
松本です。 レポートどうもありがとうございます。> 武山さん Fuminobu TAKEYAMA wrote:
また IBus なのですが、12.1 の milestone 版で
(1)IBus の設定で変更した内容が保存されない (2)変換エンジンが何も選択されていないので日本語入力できない
という現象に遭遇している人はいませんか? # Twitter でそれっぽい状況の人を2人くらいみかけていますが…
M3 くらいでこの現象は確認していたのだけれど、ついついそのまま放置してし まってました。
原因は設定を読み書きする GConf のサーバーが起動していないためで、 普通は IBus の起動と同時に上がるはずなのですが、 /etc/X11/xim.d/ibus スクリプトから起動したときになぜか GConf サーバーが起動しないか クラッシュしているようです。
一度、KDE が起動した後に自動起動した IBus を止めて、 もう一度 IBus を起動すると、問題無く gconf サーバーが起動します。 (日本語入力等も可)
# GNOME では、他のアプリケーションが gconf に依存しているので、 # たぶんこの問題は発生しません
試しに M5 をインストールする際 GNOME も合わせて入れ、GNOME でログインし てみたところ、その状態だと少なくとも GConfd は立ち上がるものの、やはり一 度 ibus-daemon を再起動してやらないと日本語入力はできない状態になりました。
正常な状態 $ ps -ef | grep gconf /usr/lib64/ibus/ibus-conf /usr/lib/GConf/2/gconfd-2 :
もし、現象が発生している人がいれば、 問題があるときに gconfd-2 が起動していないことを確認して下さい。
で、ちょっと調べてみたところ KDE でログインした場合、GNOME でログインし た場合のいずれでも… $ ps aux | grep gconfd (...) helios 7372 0.0 0.1 56480 3672 ? S 16:37 0:00 /usr/lib64/ibus/ibus-gconf helios 7695 0.0 0.0 44280 2024 ? S 16:37 0:00 /usr/lib/GConf/2/gconfd-2 …と、両方起動はしているものの /usr/lib/GConf/2/gconfd-2 の方が /usr/lib64/ibus/ibus-gconf の後に起動してしまっていて、どうもそのせいの ようです。 # その状態から ibus-daemon を再起動すれば当然のことながら gconfd-2 が立 # ち上がっている状態での起動となるため、普通に使える状態になる。 この起動順序をどうにかできれば解決できそうな気がするんですが、どうしたら いいのだろう…。 -- _/_/ Satoru Matsumoto - openSUSE Member - Japan _/_/ _/_/ Marketing/Weekly News/openFATE Screening Team _/_/ _/_/ mail: helios_reds_at_gmx.net / irc: HeliosReds _/_/ _/_/ http://blog.zaq.ne.jp/opensuse/ _/_/ -- To unsubscribe, e-mail: opensuse-ja+unsubscribe@opensuse.org For additional commands, e-mail: opensuse-ja+help@opensuse.org
松本です。 当てずっぽうの中途半端なことを書いてしまったかも…。 Satoru Matsumoto wrote:
Fuminobu TAKEYAMA wrote:
正常な状態 $ ps -ef | grep gconf /usr/lib64/ibus/ibus-conf /usr/lib/GConf/2/gconfd-2 :
もし、現象が発生している人がいれば、 問題があるときに gconfd-2 が起動していないことを確認して下さい。
で、ちょっと調べてみたところ KDE でログインした場合、GNOME でログインし た場合のいずれでも…
$ ps aux | grep gconfd (...) helios 7372 0.0 0.1 56480 3672 ? S 16:37 0:00 /usr/lib64/ibus/ibus-gconf helios 7695 0.0 0.0 44280 2024 ? S 16:37 0:00 /usr/lib/GConf/2/gconfd-2
…と、両方起動はしているものの /usr/lib/GConf/2/gconfd-2 の方が /usr/lib64/ibus/ibus-gconf の後に起動してしまっていて、どうもそのせいの ようです。
改めて 11.4 の環境を見直してみたら、起動順序そのものは関係なさそうですね。 あと、関連していそうで気になるのは、KDE でだと (IBus を再起動して入力切 り替え可能な状態にした後でも)、ibus-m17n とか入れてあれば選べるはずのイ ンプットメソッドを選ぶことができない、という点 (GNOME で設定を開けば選 択・追加可能) ですね。 -- _/_/ Satoru Matsumoto - openSUSE Member - Japan _/_/ _/_/ Marketing/Weekly News/openFATE Screening Team _/_/ _/_/ mail: helios_reds_at_gmx.net / irc: HeliosReds _/_/ _/_/ http://blog.zaq.ne.jp/opensuse/ _/_/ -- To unsubscribe, e-mail: opensuse-ja+unsubscribe@opensuse.org For additional commands, e-mail: opensuse-ja+help@opensuse.org
武山です もう少し詳しい原因が分かりました。 GConf ではなく D-Bus のようです。 /etc/X11/xim.d/ibus のスクリプトを ibus-daemon --xim -v &> ibus.log & に書き換えてみたところ (ibus-gconf:9425): GConf-WARNING **: Client failed to connect to the D-BUS daemon: Using X11 for dbus-daemon autolaunch was disabled at compile time, set your DBUS_SESSION_BUS_ADDRESS instead GConf エラー: No D-BUS daemon running …以下大量の WARNING # 実際に動いている 11.4 のほうだと、ibus-daemon のちょっと後に # dbus を起動していたので、もしやと思いましたが… このエラーが意図するところはまだ調べていません。 KDE が起動してしまえば、D-Bus は起動するはずなので、 ibus-daemon を後から立ち上げるとうまく行くのでしょう それと、以下の問題のほうは手元の環境では再現しないような 気がするのですが… # こちらで確認していることが違うだけかもしれません
あと、関連していそうで気になるのは、KDE でだと (IBus を再起動して入力 切り替え可能な状態にした後でも)、ibus-m17n とか入れてあれば選べるはず のインプットメソッドを選ぶことができない、という点 (GNOME で設定を開け ば選択・追加可能) ですね。
(2011/09/04 22:00), Satoru Matsumoto wrote:
松本です。
当てずっぽうの中途半端なことを書いてしまったかも…。
Satoru Matsumoto wrote:
Fuminobu TAKEYAMA wrote:
正常な状態 $ ps -ef | grep gconf /usr/lib64/ibus/ibus-conf /usr/lib/GConf/2/gconfd-2 :
もし、現象が発生している人がいれば、 問題があるときに gconfd-2 が起動していないことを確認して下さい。
で、ちょっと調べてみたところ KDE でログインした場合、GNOME でログインし た場合のいずれでも…
$ ps aux | grep gconfd (...) helios 7372 0.0 0.1 56480 3672 ? S 16:37 0:00 /usr/lib64/ibus/ibus-gconf helios 7695 0.0 0.0 44280 2024 ? S 16:37 0:00 /usr/lib/GConf/2/gconfd-2
…と、両方起動はしているものの /usr/lib/GConf/2/gconfd-2 の方が /usr/lib64/ibus/ibus-gconf の後に起動してしまっていて、どうもそのせいの ようです。
改めて 11.4 の環境を見直してみたら、起動順序そのものは関係なさそうですね。
あと、関連していそうで気になるのは、KDE でだと (IBus を再起動して入力切 り替え可能な状態にした後でも)、ibus-m17n とか入れてあれば選べるはずのイ ンプットメソッドを選ぶことができない、という点 (GNOME で設定を開けば選 択・追加可能) ですね。
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武山です 一応解決しました。 D-Bus を 1.4.8 に更新した際に、パッケージの仕様が変わったようで、 D-Bus のクライアントが起動したときに、サーバーを自動起動しなくなったよう です。
- Update to 1.4.8 中略 • Prevent X11 autolaunching if $DISPLAY is unset or empty, and add --disable-x11-autolaunch configure option to prevent it altogether in embedded environments (fd.o #19997, NB#219964; Simon McVittie) 略
そこで /etc/X11/xim.d/ibus の中で D-Bus daemon を起動するようにしてみたところ、 無事動くようになりました。 修正した IBus のパッケージを用意しました。 これは、まだテストしていません(がすぐに更新します)。 https://build.opensuse.org/package/show?package=ibus&project=home%3Aftake%3Abranches%3AM17N これを M17N に submit しても大丈夫かは、 少し検討がいるような気がします。 以下、原因詳細
- Update to 1.4.8 中略 • Prevent X11 autolaunching if $DISPLAY is unset or empty, and add --disable-x11-autolaunch configure option to prevent it altogether in embedded environments (fd.o #19997, NB#219964; Simon McVittie) 略
GNOME や KDE は D-Bus を起動するので、多くのアプリケーションでは 影響がありませんが、デスクトップ環境より先に起動する ibus や twm などで Dolphin や GEdit を起動したり、 ssh 越しでこれらのアプリケーションを上げたときに問題が出るようです。 https://bugzilla.novell.com/show_bug.cgi?id=714893 こういうときは手作業で dbus-launch するようです。 Ubuntu ですが: https://bugs.launchpad.net/ubuntu/+source/dbus/+bug/812940 # これ…バグとも言えないけど…いいのかなぁ… (2011/09/06 1:05), Fuminobu TAKEYAMA wrote:
武山です
もう少し詳しい原因が分かりました。 GConf ではなく D-Bus のようです。
/etc/X11/xim.d/ibus のスクリプトを
ibus-daemon --xim -v&> ibus.log&
に書き換えてみたところ
(ibus-gconf:9425): GConf-WARNING **: Client failed to connect to the D-BUS daemon: Using X11 for dbus-daemon autolaunch was disabled at compile time, set your DBUS_SESSION_BUS_ADDRESS instead GConf エラー: No D-BUS daemon running
…以下大量の WARNING
# 実際に動いている 11.4 のほうだと、ibus-daemon のちょっと後に # dbus を起動していたので、もしやと思いましたが…
このエラーが意図するところはまだ調べていません。 KDE が起動してしまえば、D-Bus は起動するはずなので、 ibus-daemon を後から立ち上げるとうまく行くのでしょう
それと、以下の問題のほうは手元の環境では再現しないような 気がするのですが… # こちらで確認していることが違うだけかもしれません
あと、関連していそうで気になるのは、KDE でだと (IBus を再起動して入力 切り替え可能な状態にした後でも)、ibus-m17n とか入れてあれば選べるはず のインプットメソッドを選ぶことができない、という点 (GNOME で設定を開け ば選択・追加可能) ですね。
(2011/09/04 22:00), Satoru Matsumoto wrote:
松本です。
当てずっぽうの中途半端なことを書いてしまったかも…。
Satoru Matsumoto wrote:
Fuminobu TAKEYAMA wrote:
正常な状態 $ ps -ef | grep gconf /usr/lib64/ibus/ibus-conf /usr/lib/GConf/2/gconfd-2 :
もし、現象が発生している人がいれば、 問題があるときに gconfd-2 が起動していないことを確認して下さい。
で、ちょっと調べてみたところ KDE でログインした場合、GNOME でログインし た場合のいずれでも…
$ ps aux | grep gconfd (...) helios 7372 0.0 0.1 56480 3672 ? S 16:37 0:00 /usr/lib64/ibus/ibus-gconf helios 7695 0.0 0.0 44280 2024 ? S 16:37 0:00 /usr/lib/GConf/2/gconfd-2
…と、両方起動はしているものの /usr/lib/GConf/2/gconfd-2 の方が /usr/lib64/ibus/ibus-gconf の後に起動してしまっていて、どうもそのせいの ようです。
改めて 11.4 の環境を見直してみたら、起動順序そのものは関係なさそうですね。
あと、関連していそうで気になるのは、KDE でだと (IBus を再起動して入力切 り替え可能な状態にした後でも)、ibus-m17n とか入れてあれば選べるはずのイ ンプットメソッドを選ぶことができない、という点 (GNOME で設定を開けば選 択・追加可能) ですね。
-- To unsubscribe, e-mail: opensuse-ja+unsubscribe@opensuse.org For additional commands, e-mail: opensuse-ja+help@opensuse.org
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