[opensuse-ja] OBS M17N / FACTORY 上の uim のアップデート
岩井です。 先週、M17N repo 及び FACTORY 上の uim のバージョンを 1.7.1 まで上げま した。これに伴い GTK3 のサポートなどが加わりました。 もし、uim ユーザの方で何か不備が見つかった場合はご一報下さい。 (m17n ML にもアナウンスする予定ですが、uim に関してはまあほぼ日本語オ ンリーなので、とりあえずこちらに流しました。) また、FACTORY の ibus 関連のパッケージのバージョンも無事に大体 1.3.x ベースに上がったようです。こちらも不具合があればご一報下さい。 後足りないのは mozc なんですけど、どなたか最近のバージョンをパッケージ された方いらっしゃいませんか? M17N repo に osc submitreq して頂ければありがたいです。 -- Takashi Iwai <tiwai@suse.de> -- To unsubscribe, e-mail: opensuse-ja+unsubscribe@opensuse.org For additional commands, e-mail: opensuse-ja+help@opensuse.org
今井です。 BuildService上でのパッケージングではないので参考までですが、 mozc-1.1.773.102を openSUSE 11.4+Tumbleweed環境において rpmbuildコマンドでパッケージング出来てます。 M17NリポジトリにMozcを入れるとなると Mozcをビルドするに当たり幾つか必要なパッケージがあり、 そちらをどういう取り扱いにするか考えておく必要があると 思います。 gyp,gtest-devel,zinnia-develなどですが。 (2011年08月08日 02:11), Takashi Iwai wrote:
後足りないのは mozc なんですけど、どなたか最近のバージョンをパッケージ された方いらっしゃいませんか?
-- /***********************************/ /* Masaru Imai (mforce4@gmail.com) */ /***********************************/ -- To unsubscribe, e-mail: opensuse-ja+unsubscribe@opensuse.org For additional commands, e-mail: opensuse-ja+help@opensuse.org
At Mon, 08 Aug 2011 16:36:47 +0900, Masaru Imai wrote:
今井です。
BuildService上でのパッケージングではないので参考までですが、
mozc-1.1.773.102を
openSUSE 11.4+Tumbleweed環境において rpmbuildコマンドでパッケージング出来てます。
M17NリポジトリにMozcを入れるとなると Mozcをビルドするに当たり幾つか必要なパッケージがあり、 そちらをどういう取り扱いにするか考えておく必要があると 思います。
gyp,gtest-devel,zinnia-develなどですが。
これらも M17N に入れる必要がありますね。 gyp や gtest なんかは最終的には他のプロジェクトに移るかもしれませんが、 FACTORY に入るまでは M17N ローカルに保持しておく方が良いでしょう。 とりあえず M17N で構築して、それからクリーンアップ、テスト、FACTORY に submit という流れになると思います。 ということで、もし OBS で構築されましたら、submitreq お願いします。 -- Takashi Iwai <tiwai@suse.de> -- To unsubscribe, e-mail: opensuse-ja+unsubscribe@opensuse.org For additional commands, e-mail: opensuse-ja+help@opensuse.org
武山です Mozc と依存パッケージを、作り直しましたので submit の準備はできています。 # 既存のパッケージの spec ファイルを色々と参考にさせて頂きました。 1ヶ月くらい使っていますが、大丈夫そうです。 Mozc と依存しているパッケージは以下の通りです。 googletest https://build.opensuse.org/package/show?package=googletest&project=home%3Aftake mozc https://build.opensuse.org/package/show?package=mozc&project=home%3Aftake zinnia https://build.opensuse.org/package/show?package=zinnia&project=home%3Aftake zinnia-tomoe https://build.opensuse.org/package/show?package=zinnia-tomoe&project=home%3Aftake 以下の要検討な部分を残したままであれば、いつでも submit できます。 uim-1.6 以降は uim-canna の実装が変わって、本家は大丈夫でも wime だと固まる問題 がありますね。(後で試してみます # Lisp で実装してあるのでデバッグしたくないです… さて Mozc ですが、 いくつか、パッケージデザインに考えなければならないところが残っていまして、 どうしましょうか? 1. mozc-emacs を自動起動するか 自走起動スクリプト start-mozc.el を書いても良いのですが、 最近は gtk-immodule 経由で入力している方が多いのではないかと思います。 そこで、.emacs に (require 'mozc) をして、 set-input-method: japanese-mozc をしないと起動しないようにパッケージしています。 # そういえば某共有サーバーで /tmp/uimhelper-* がすごいことに… 2. googletest の扱い テストフレームワークなので、開発時にしか使われないもので、 果たしてパッケージにする意味があるのかと疑問です。 いまのところ、gtest.rpm がドキュメントだけで、 gtest-devel に static ライブラリとヘッダが入っています。 Mozc の一部が google-test のヘッダを参照しているだけなので、 Mozc から依存関係を取り除くか、googletest を Mozc のソースとして含めてしまう デザインもあるかと思います。 3. ibus の初期設定 ibus-anthy をインストールすると、ibus で Anthy が選択された状態に(設定が不要) なっていますが、この仕掛けはどこにあるのでしょうか? ibus-mozc 側で対応するのであれば、追加が必要です。 4. ソースの修正方法 lib を lib64 に変えたり…などを、パッチではなく spec ファイル中で sed しているのですが、良いのでしょうか… (2011/08/08 16:36), Masaru Imai wrote:
今井です。
BuildService上でのパッケージングではないので参考までですが、
mozc-1.1.773.102を
openSUSE 11.4+Tumbleweed環境において rpmbuildコマンドでパッケージング出来てます。
M17NリポジトリにMozcを入れるとなると Mozcをビルドするに当たり幾つか必要なパッケージがあり、 そちらをどういう取り扱いにするか考えておく必要があると 思います。
gyp,gtest-devel,zinnia-develなどですが。
(2011年08月08日 02:11), Takashi Iwai wrote:
後足りないのは mozc なんですけど、どなたか最近のバージョンをパッケージ された方いらっしゃいませんか?
-- To unsubscribe, e-mail: opensuse-ja+unsubscribe@opensuse.org For additional commands, e-mail: opensuse-ja+help@opensuse.org
At Mon, 08 Aug 2011 18:14:12 +0900, Fuminobu TAKEYAMA wrote:
武山です
Mozc と依存パッケージを、作り直しましたので submit の準備はできています。
おお、それはありがたいです。
# 既存のパッケージの spec ファイルを色々と参考にさせて頂きました。
1ヶ月くらい使っていますが、大丈夫そうです。
Mozc と依存しているパッケージは以下の通りです。 googletest https://build.opensuse.org/package/show?package=googletest&project=home%3Aftake mozc https://build.opensuse.org/package/show?package=mozc&project=home%3Aftake zinnia https://build.opensuse.org/package/show?package=zinnia&project=home%3Aftake zinnia-tomoe https://build.opensuse.org/package/show?package=zinnia-tomoe&project=home%3Aftake 以下の要検討な部分を残したままであれば、いつでも submit できます。
とりあえず、M17N に入れてから残りはそこで作業、というのも手ですので、 動いているのならそのままでも submit お願いします。
uim-1.6 以降は uim-canna の実装が変わって、本家は大丈夫でも wime だと固まる問題 がありますね。(後で試してみます # Lisp で実装してあるのでデバッグしたくないです…
はは、あれは本当に好き嫌いがありますからね。
さて Mozc ですが、 いくつか、パッケージデザインに考えなければならないところが残っていまして、 どうしましょうか?
1. mozc-emacs を自動起動するか 自走起動スクリプト start-mozc.el を書いても良いのですが、 最近は gtk-immodule 経由で入力している方が多いのではないかと思います。
そこで、.emacs に (require 'mozc) をして、 set-input-method: japanese-mozc をしないと起動しないようにパッケージしています。
この方向で良いのではないかと思います。 README.SUSE 当たりに書いておけばオーケーかと。
# そういえば某共有サーバーで /tmp/uimhelper-* がすごいことに…
2. googletest の扱い テストフレームワークなので、開発時にしか使われないもので、 果たしてパッケージにする意味があるのかと疑問です。
いまのところ、gtest.rpm がドキュメントだけで、 gtest-devel に static ライブラリとヘッダが入っています。
Mozc の一部が google-test のヘッダを参照しているだけなので、 Mozc から依存関係を取り除くか、googletest を Mozc のソースとして含めてしまう デザインもあるかと思います。
ビルドに不必要なのであればなるべく依存関係は減らした方が良いですので、 とりあえず gtest-devel なしでいきませんか? もしくは、"%if %with_gtest" みたいな形で残しておく方が良いかもしれませ ん。
3. ibus の初期設定 ibus-anthy をインストールすると、ibus で Anthy が選択された状態に(設定が不要) なっていますが、この仕掛けはどこにあるのでしょうか?
ibus-mozc 側で対応するのであれば、追加が必要です。
うーむ、ibus-anthy のパッケージングでは特にトリックは使ってなかったと 思います。もしかしたら、ibus 側が最初の起動時に読み込んだりするのでは?
4. ソースの修正方法 lib を lib64 に変えたり…などを、パッチではなく spec ファイル中で sed しているのですが、良いのでしょうか…
その手の変更はパッチの方がベターですね。ただ、 ・アップデートでパッチがすぐに壊れやすい、もしくは変更点が漏れやすい ・変更箇所が多すぎる というような場合は、機械的に spec ファイル内で変更した方が良い場合もあ りますので、ケースバイケースとも言えますね。 まあこの点は非常にマイナーな変更ですので、今現在あまり深く考えることも ないと思います。 -- Takashi Iwai <tiwai@suse.de> -- To unsubscribe, e-mail: opensuse-ja+unsubscribe@opensuse.org For additional commands, e-mail: opensuse-ja+help@opensuse.org
松本です。 まずは、この件について手を動かしてくださっている皆さん、どうもありがとう ございます。 Takashi Iwai wrote:
At Mon, 08 Aug 2011 18:14:12 +0900, Fuminobu TAKEYAMA wrote:
3. ibus の初期設定 ibus-anthy をインストールすると、ibus で Anthy が選択された状態に(設定が不要) なっていますが、この仕掛けはどこにあるのでしょうか?
ibus-mozc 側で対応するのであれば、追加が必要です。
うーむ、ibus-anthy のパッケージングでは特にトリックは使ってなかったと 思います。もしかしたら、ibus 側が最初の起動時に読み込んだりするのでは?
えーっと、iBus をデフォルトインプットフレームワークにすることについては 異論はないのですが、mozc をデフォルト IM にすることについては反対意見を 表明しておきます。 理由は、現時点では mozc はあくまで Google の社内プロジェクトでしかないか らです。 こちらの「よくある質問」にある http://googlejapan.blogspot.com/2010/05/google_10.html - オープンソース・プロジェクトに参加できますか? 現時点では参加出来ません。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ また、プロジェクトページの Owner、Committer を見てみても分かるように http://code.google.com/p/mozc/people/list Google の中の人しか直接的には開発に参加できない Closed な体制になってい ます。 # 例えばパッチを書いても「まずはメールで送ってください」というスタンス ライセンスは BSD ライセンスとなっているのでリポジトリに入れることについ ては反対する理由はなく、使う人が自分の好みで選択できるようにしておく (し かも、できるだけ手間をかけずに済むようになっている) ことについては賛成で きますが、Google だけが最終決定権を持っているプロダクトを「デフォルト」 にしてしまうことにはリスクもあり、抵抗があります。 # 例えば Debian sid でも mozc はあくまで non-free 扱いです # http://packages.debian.org/ja/source/sid/mozc それと、mozc というより iBus の問題で、Flash サイトへの日本語入力なんで すが、(少なくとも) 64bit バージョンだと以下のスレッドにあるように http://lists.opensuse.org/archive/opensuse-m17n/2011-06/msg00012.html ibus-gtk-32bit パッケージを入れたうえで gtk-query-immodules-2.0 > /etc/gtk-2.0/gtk.immodules としてやらなければ Flash サイトへの入力ができないんじゃないかと思うんで すけれど、これらを iBus インストールと合わせて実行してしまうことってでき ないでしょうか? これも実は一時的な Workaround でしかないのかもしれないんですけど、 # GNOME 3 を入れてあるとどうなるかとか、現在 Beta 版が公開されている # Flash Player 11 の 64bit 版が正式に公開され、openSUSE でも # 採用されたときにはどうなってしまうか、とか できれば余計な苦労はかけないで Flash サイトにも入力できるようにしておけ ればベターだと思います。 -- _/_/ Satoru Matsumoto - openSUSE Member - Japan _/_/ _/_/ Marketing/Weekly News/openFATE Screening Team _/_/ _/_/ mail: helios_reds_at_gmx.net / irc: HeliosReds _/_/ _/_/ http://blog.zaq.ne.jp/opensuse/ _/_/ -- To unsubscribe, e-mail: opensuse-ja+unsubscribe@opensuse.org For additional commands, e-mail: opensuse-ja+help@opensuse.org
At Mon, 08 Aug 2011 22:28:33 +0900, Satoru Matsumoto wrote:
松本です。
まずは、この件について手を動かしてくださっている皆さん、どうもありがとう ございます。
Takashi Iwai wrote:
At Mon, 08 Aug 2011 18:14:12 +0900, Fuminobu TAKEYAMA wrote:
3. ibus の初期設定 ibus-anthy をインストールすると、ibus で Anthy が選択された状態に(設定が不要) なっていますが、この仕掛けはどこにあるのでしょうか?
ibus-mozc 側で対応するのであれば、追加が必要です。
うーむ、ibus-anthy のパッケージングでは特にトリックは使ってなかったと 思います。もしかしたら、ibus 側が最初の起動時に読み込んだりするのでは?
えーっと、iBus をデフォルトインプットフレームワークにすることについては 異論はないのですが、mozc をデフォルト IM にすることについては反対意見を 表明しておきます。
理由は、現時点では mozc はあくまで Google の社内プロジェクトでしかないか らです。
こちらの「よくある質問」にある http://googlejapan.blogspot.com/2010/05/google_10.html
- オープンソース・プロジェクトに参加できますか? 現時点では参加出来ません。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
また、プロジェクトページの Owner、Committer を見てみても分かるように http://code.google.com/p/mozc/people/list Google の中の人しか直接的には開発に参加できない Closed な体制になってい ます。 # 例えばパッチを書いても「まずはメールで送ってください」というスタンス
ライセンスは BSD ライセンスとなっているのでリポジトリに入れることについ ては反対する理由はなく、使う人が自分の好みで選択できるようにしておく (し かも、できるだけ手間をかけずに済むようになっている) ことについては賛成で きますが、Google だけが最終決定権を持っているプロダクトを「デフォルト」 にしてしまうことにはリスクもあり、抵抗があります。
# 例えば Debian sid でも mozc はあくまで non-free 扱いです # http://packages.debian.org/ja/source/sid/mozc
確かに、デフォルトにするかどうかはポリシーにも関する話ですね。 日本語のデフォルト IM に関しては、今のところ ibus-anthy が鉄板かな、 と思われます。 ただ、デフォルトでインストールするかどうか、もしくは、オプションでイン ストールした際にデフォルトとするかどうか、というのは議論の余地があるで しょう。具体的には、前者に関しては、 Provides: locale(ja) というのを spec ファイルに含むかという話になります。
それと、mozc というより iBus の問題で、Flash サイトへの日本語入力なんで すが、(少なくとも) 64bit バージョンだと以下のスレッドにあるように http://lists.opensuse.org/archive/opensuse-m17n/2011-06/msg00012.html ibus-gtk-32bit パッケージを入れたうえで gtk-query-immodules-2.0 > /etc/gtk-2.0/gtk.immodules としてやらなければ Flash サイトへの入力ができないんじゃないかと思うんで すけれど、これらを iBus インストールと合わせて実行してしまうことってでき ないでしょうか?
ここら辺りはパッケージの %post および %postun で実行されるはずなのです が、11.4 では必要なマクロが呼び出されていない、というバグがあったんです。 それ自体はフィックスされているはずなのですが、*-32bit.rpm に関してはま だ問題が残っているようですね。 今のところ *-32bit.rpm 特有の %post 呼び出しみたいなのは定義されてない のと、%gtk2_immodule_post マクロなどはマクロ展開時に 32/64 ビットの チェックを行っているので、64bit spec 上では 32bit 用の呼び出しができな い仕様になってるようです。 これらを直す必要がありますね。opensuse-packging にでもポストしてみます。 -- Takashi Iwai <tiwai@suse.de> -- To unsubscribe, e-mail: opensuse-ja+unsubscribe@opensuse.org For additional commands, e-mail: opensuse-ja+help@opensuse.org
At Mon, 08 Aug 2011 15:56:45 +0200, Takashi Iwai wrote:
At Mon, 08 Aug 2011 22:28:33 +0900, Satoru Matsumoto wrote:
松本です。
まずは、この件について手を動かしてくださっている皆さん、どうもありがとう ございます。
Takashi Iwai wrote:
At Mon, 08 Aug 2011 18:14:12 +0900, Fuminobu TAKEYAMA wrote:
3. ibus の初期設定 ibus-anthy をインストールすると、ibus で Anthy が選択された状態に(設定が不要) なっていますが、この仕掛けはどこにあるのでしょうか?
ibus-mozc 側で対応するのであれば、追加が必要です。
うーむ、ibus-anthy のパッケージングでは特にトリックは使ってなかったと 思います。もしかしたら、ibus 側が最初の起動時に読み込んだりするのでは?
えーっと、iBus をデフォルトインプットフレームワークにすることについては 異論はないのですが、mozc をデフォルト IM にすることについては反対意見を 表明しておきます。
理由は、現時点では mozc はあくまで Google の社内プロジェクトでしかないか らです。
こちらの「よくある質問」にある http://googlejapan.blogspot.com/2010/05/google_10.html
- オープンソース・プロジェクトに参加できますか? 現時点では参加出来ません。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
また、プロジェクトページの Owner、Committer を見てみても分かるように http://code.google.com/p/mozc/people/list Google の中の人しか直接的には開発に参加できない Closed な体制になってい ます。 # 例えばパッチを書いても「まずはメールで送ってください」というスタンス
ライセンスは BSD ライセンスとなっているのでリポジトリに入れることについ ては反対する理由はなく、使う人が自分の好みで選択できるようにしておく (し かも、できるだけ手間をかけずに済むようになっている) ことについては賛成で きますが、Google だけが最終決定権を持っているプロダクトを「デフォルト」 にしてしまうことにはリスクもあり、抵抗があります。
# 例えば Debian sid でも mozc はあくまで non-free 扱いです # http://packages.debian.org/ja/source/sid/mozc
確かに、デフォルトにするかどうかはポリシーにも関する話ですね。 日本語のデフォルト IM に関しては、今のところ ibus-anthy が鉄板かな、 と思われます。
ただ、デフォルトでインストールするかどうか、もしくは、オプションでイン ストールした際にデフォルトとするかどうか、というのは議論の余地があるで しょう。具体的には、前者に関しては、 Provides: locale(ja) というのを spec ファイルに含むかという話になります。
それと、mozc というより iBus の問題で、Flash サイトへの日本語入力なんで すが、(少なくとも) 64bit バージョンだと以下のスレッドにあるように http://lists.opensuse.org/archive/opensuse-m17n/2011-06/msg00012.html ibus-gtk-32bit パッケージを入れたうえで gtk-query-immodules-2.0 > /etc/gtk-2.0/gtk.immodules としてやらなければ Flash サイトへの入力ができないんじゃないかと思うんで すけれど、これらを iBus インストールと合わせて実行してしまうことってでき ないでしょうか?
ここら辺りはパッケージの %post および %postun で実行されるはずなのです が、11.4 では必要なマクロが呼び出されていない、というバグがあったんです。 それ自体はフィックスされているはずなのですが、*-32bit.rpm に関してはま だ問題が残っているようですね。 今のところ *-32bit.rpm 特有の %post 呼び出しみたいなのは定義されてない のと、%gtk2_immodule_post マクロなどはマクロ展開時に 32/64 ビットの チェックを行っているので、64bit spec 上では 32bit 用の呼び出しができな い仕様になってるようです。
baselibs.conf の仕様を読み返してみたら、どうもなんとかなりそうです。 http://en.opensuse.org/openSUSE:Build_Service_baselibs.conf -- Takashi Iwai <tiwai@suse.de> -- To unsubscribe, e-mail: opensuse-ja+unsubscribe@opensuse.org For additional commands, e-mail: opensuse-ja+help@opensuse.org
武山です 前のメールは普段よりさくっと投稿してしまったので、 いくつか穴が…すみません。 (2011/08/08 19:12), Takashi Iwai wrote:
2. googletest の扱い 中略 Mozc の一部が google-test のヘッダを参照しているだけなので、 Mozc から依存関係を取り除くか、googletest を Mozc のソースとして含め てしまう デザインもあるかと思います。
ビルドに不必要なのであればなるべく依存関係は減らした方が良いですので、 とりあえず gtest-devel なしでいきませんか? もしくは、"%if %with_gtest" みたいな形で残しておく方が良いかもしれませ ん。
今のところビルドに googletest のヘッダーファイルは必要な状態です。 ライブラリはリンクされていないようなので不要です。 細かく調査はしていませんが、おそらく依存している部分はごく一部で、 きっと不要なマクロかと思いますので、依存関係を取り除くパッチを作ることは できそうな気がします。 googletest を無しにする暫定処置は Mozc と googletest を一緒にパッケージングする方法かと思います。 (googletest はビルドしないし、インストールもしない) (2011/08/08 22:28), Satoru Matsumoto wrote:
えーっと、iBus をデフォルトインプットフレームワークにすることについて は異論はないのですが、mozc をデフォルト IM にすることについては反対意 見を表明しておきます。
理由は、現時点では mozc はあくまで Google の社内プロジェクトでしかない からです。
なるほど。 openSUSE のポリシーについては、あまり知らないのですが、 Pure OSS か利便性か…どちらをとるかは、難しい問題ですね。 # 「いや、anthy のほうが優れている」という方もいるかもしれませんが… # 個人的には利便性を取っています せめて、インストールしたら、SCIM や uim のように、 使用するエンジンとして追加された状態にはしたいかな…と思います。 gconf-tool で設定ファイルを変更して登録すること自体は 容易にできるのですが、 どのタイミングで?/全ユーザーの設定を変更するの? と色々課題が残っています。 # upstream での対応が必要な気が… # あと、最初はクローズな開発にしたい開発者側の気持ちも分からなくも # ないです。(Xgl なんてのも…)
それと、mozc というより iBus の問題で、Flash サイトへの日本語入力なん ですが、(少なくとも) 64bit バージョンだと以下のスレッドにあるように http://lists.opensuse.org/archive/opensuse-m17n/2011-06/msg00012.html ibus-gtk-32bit パッケージを入れたうえで gtk-query-immodules-2.0> /etc/gtk-2.0/gtk.immodules としてやらなければ Flash サイトへの入力ができないんじゃないかと思うん ですけれど、
Adobe Reader (32bit) だともっと悲惨で、IBus を入れて SCIM を止めると、 ibus-gtk が見つからない→scim-gtk を見つける→SCIMのサーバーを探しに行く となり、最後はずっと探し続けていつになってもウインドウが出てきません。 Fuminobu TAKEYAMA http://twitter.com/ftake (2011/08/08 22:56), Takashi Iwai wrote:
At Mon, 08 Aug 2011 22:28:33 +0900, Satoru Matsumoto wrote:
松本です。
まずは、この件について手を動かしてくださっている皆さん、どうもありがとう ございます。
Takashi Iwai wrote:
At Mon, 08 Aug 2011 18:14:12 +0900, Fuminobu TAKEYAMA wrote:
3. ibus の初期設定 ibus-anthy をインストールすると、ibus で Anthy が選択された状態に
(設定が不要)
なっていますが、この仕掛けはどこにあるのでしょうか?
ibus-mozc 側で対応するのであれば、追加が必要です。
うーむ、ibus-anthy のパッケージングでは特にトリックは使ってなかったと 思います。もしかしたら、ibus 側が最初の起動時に読み込んだりするのでは?
えーっと、iBus をデフォルトインプットフレームワークにすることについては 異論はないのですが、mozc をデフォルト IM にすることについては反対意見を 表明しておきます。
理由は、現時点では mozc はあくまで Google の社内プロジェクトでしかないか らです。
こちらの「よくある質問」にある http://googlejapan.blogspot.com/2010/05/google_10.html
- オープンソース・プロジェクトに参加できますか? 現時点では参加出来ません。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
また、プロジェクトページの Owner、Committer を見てみても分かるように http://code.google.com/p/mozc/people/list Google の中の人しか直接的には開発に参加できない Closed な体制になってい ます。 # 例えばパッチを書いても「まずはメールで送ってください」というスタンス
ライセンスは BSD ライセンスとなっているのでリポジトリに入れることについ ては反対する理由はなく、使う人が自分の好みで選択できるようにしておく (し かも、できるだけ手間をかけずに済むようになっている) ことについては賛成で きますが、Google だけが最終決定権を持っているプロダクトを「デフォルト」 にしてしまうことにはリスクもあり、抵抗があります。
# 例えば Debian sid でも mozc はあくまで non-free 扱いです # http://packages.debian.org/ja/source/sid/mozc
確かに、デフォルトにするかどうかはポリシーにも関する話ですね。 日本語のデフォルト IM に関しては、今のところ ibus-anthy が鉄板かな、 と思われます。
ただ、デフォルトでインストールするかどうか、もしくは、オプションでイン ストールした際にデフォルトとするかどうか、というのは議論の余地があるで しょう。具体的には、前者に関しては、 Provides: locale(ja) というのを spec ファイルに含むかという話になります。
それと、mozc というより iBus の問題で、Flash サイトへの日本語入力なんで すが、(少なくとも) 64bit バージョンだと以下のスレッドにあるように http://lists.opensuse.org/archive/opensuse-m17n/2011-06/msg00012.html ibus-gtk-32bit パッケージを入れたうえで gtk-query-immodules-2.0> /etc/gtk-2.0/gtk.immodules としてやらなければ Flash サイトへの入力ができないんじゃないかと思うんで すけれど、これらを iBus インストールと合わせて実行してしまうことってでき ないでしょうか?
ここら辺りはパッケージの %post および %postun で実行されるはずなのです が、11.4 では必要なマクロが呼び出されていない、というバグがあったんです。 それ自体はフィックスされているはずなのですが、*-32bit.rpm に関してはま だ問題が残っているようですね。 今のところ *-32bit.rpm 特有の %post 呼び出しみたいなのは定義されてない のと、%gtk2_immodule_post マクロなどはマクロ展開時に 32/64 ビットの チェックを行っているので、64bit spec 上では 32bit 用の呼び出しができな い仕様になってるようです。 これらを直す必要がありますね。opensuse-packging にでもポストしてみます。
-- Takashi Iwai<tiwai@suse.de> -- To unsubscribe, e-mail: opensuse-ja+unsubscribe@opensuse.org For additional commands, e-mail: opensuse-ja+help@opensuse.org
At Tue, 09 Aug 2011 00:33:49 +0900, Fuminobu TAKEYAMA wrote:
武山です
前のメールは普段よりさくっと投稿してしまったので、 いくつか穴が…すみません。
(2011/08/08 19:12), Takashi Iwai wrote:
2. googletest の扱い 中略 Mozc の一部が google-test のヘッダを参照しているだけなので、 Mozc から依存関係を取り除くか、googletest を Mozc のソースとして含め てしまう デザインもあるかと思います。
ビルドに不必要なのであればなるべく依存関係は減らした方が良いですので、 とりあえず gtest-devel なしでいきませんか? もしくは、"%if %with_gtest" みたいな形で残しておく方が良いかもしれませ ん。
今のところビルドに googletest のヘッダーファイルは必要な状態です。 ライブラリはリンクされていないようなので不要です。
細かく調査はしていませんが、おそらく依存している部分はごく一部で、 きっと不要なマクロかと思いますので、依存関係を取り除くパッチを作ることは できそうな気がします。
なるほど。
googletest を無しにする暫定処置は Mozc と googletest を一緒にパッケージングする方法かと思います。 (googletest はビルドしないし、インストールもしない)
うーん、これも判断が難しい所ですね。 パッケージの依存性を削るのは、主にそれによってビルドの時間を削るためなんですが、 gtest 自体があまり他のパッケージに依存していないのであれば分けてビルドした方が きれいにはなりますね。今のところそのまま分けてビルドした方が楽な気がします。 仮に mozc 関連のパッケージを 12.1 に搭載するにしても、gtest-* パッケージは 載せる必要がないですから。
(2011/08/08 22:28), Satoru Matsumoto wrote:
えーっと、iBus をデフォルトインプットフレームワークにすることについて は異論はないのですが、mozc をデフォルト IM にすることについては反対意 見を表明しておきます。
理由は、現時点では mozc はあくまで Google の社内プロジェクトでしかない からです。
なるほど。 openSUSE のポリシーについては、あまり知らないのですが、 Pure OSS か利便性か…どちらをとるかは、難しい問題ですね。
# 「いや、anthy のほうが優れている」という方もいるかもしれませんが…
anthy もパッチを当ててもうすこし学習するようにさせると大分良いんですが、 upstream での開発が止まってしまっている点が何度も。
# 個人的には利便性を取っています
せめて、インストールしたら、SCIM や uim のように、 使用するエンジンとして追加された状態にはしたいかな…と思います。
gconf-tool で設定ファイルを変更して登録すること自体は 容易にできるのですが、 どのタイミングで?/全ユーザーの設定を変更するの? と色々課題が残っています。 # upstream での対応が必要な気が…
システムワイドな設定をどうするか、というのは難問ですね。 システムワイドな設定はスクリプトでパッケージインストール時に変更する、 という形になるかもしれません。この際、ロケール毎にリストみたいなのを保 持しておいて、その優先順位にしたがって設定する、みたいな感じで。 でも、この方法だとシステムのロケールを変更した時に、ibus の設定を追従 させるのが難しくなるような気が。うーん…。
# あと、最初はクローズな開発にしたい開発者側の気持ちも分からなくも # ないです。(Xgl なんてのも…)
mozc がどういう開発形態なのかは知りませんが、Xgl に関しては David 個人 のプロジェクトで引っ張ってきた、というのが主な原因なんですけどね。
それと、mozc というより iBus の問題で、Flash サイトへの日本語入力なん ですが、(少なくとも) 64bit バージョンだと以下のスレッドにあるように http://lists.opensuse.org/archive/opensuse-m17n/2011-06/msg00012.html ibus-gtk-32bit パッケージを入れたうえで gtk-query-immodules-2.0> /etc/gtk-2.0/gtk.immodules としてやらなければ Flash サイトへの入力ができないんじゃないかと思うん ですけれど、
Adobe Reader (32bit) だともっと悲惨で、IBus を入れて SCIM を止めると、 ibus-gtk が見つからない→scim-gtk を見つける→SCIMのサーバーを探しに行く となり、最後はずっと探し続けていつになってもウインドウが出てきません。
なるほど、これはまずいですね。 OBS M17N 上の scim, uim, ibus パッケージは既に修正して、FACTORY に上げ ておきました。その内に取り込まれると思います。 -- Takashi Iwai <tiwai@suse.de> -- To unsubscribe, e-mail: opensuse-ja+unsubscribe@opensuse.org For additional commands, e-mail: opensuse-ja+help@opensuse.org
participants (5)
-
Fuminobu TAKEYAMA
-
Fuminobu TAKEYAMA
-
Masaru Imai
-
Satoru Matsumoto
-
Takashi Iwai