[opensuse-ja] [OWN] 第93号の翻訳準備ができました
@OWN 日本語版翻訳サブチームの皆さん openSUSE ウィークリー・ニュース第93号の翻訳準備が整いました。 http://ja.opensuse.org/OpenSUSE_Weekly_News/93 Wiki ソースについては今回も私のサーバの方に置いてあります。作業の方はそ ちらで進めるということでお願いします。 例によって、私はまた頭から順に攻めていくようにします。 ## 興味をお持ちの方々へ ## OWN の翻訳は、コンフリクトを避けるため Gobby というツールを使って進める ことにしています。ですので、上記でリンクをはっている Wiki ページについて は一種のダミーとなり、最終的に翻訳が完了した際にはソースをまるごと差し替 えることになります。Wiki を直接編集していただくとあとで上書きされてしま うかもしれませんので、手伝っていただけるようでしたらまずはご一報ください。 また、Gobby セッションに入るには接続情報が必要となりますので、とりあえず どんな感じでやっているのか見てみたい…という方でも気軽にお知らせくださ い。個別に接続情報をお知らせいたします。 Have a lot of fun ! -- _/_/ Satoru Matsumoto - openSUSE Member - Japan _/_/ _/_/ Marketing/Weekly News/openFATE Screening Team _/_/ _/_/ mail: helios_reds_at_gmx.net / irc: HeliosReds _/_/ _/_/ http://blog.geeko.jp/author/heliosreds _/_/ -- To unsubscribe, e-mail: opensuse-ja+unsubscribe@opensuse.org For additional commands, e-mail: opensuse-ja+help@opensuse.org
小笠原です。 日曜日は Kernel Summit に来ているカーネルメンテナーと高尾山 ハイキング、昨日はちょっと別件でバタバタしていて、今日は風邪 で寝込んでいて、さあ今から少し頑張るか、と画面を開いたら…… 終わってる (^^;) 松本さんいつもいつもすみません。 来週は少しは手伝えればいいなあ、と思いつつ……。 え、じゃあ Wiki の方を訳せ? いやまあ、明日早起きなので、ちょこっとで許してくださいませ。 そいでは。 -- Naruhiko Ogasawara (naruoga@gmail.com) -- To unsubscribe, e-mail: opensuse-ja+unsubscribe@opensuse.org For additional commands, e-mail: opensuse-ja+help@opensuse.org
松本です。 Naruhiko Ogasawara さんは書きました:
日曜日は Kernel Summit に来ているカーネルメンテナーと高尾山 ハイキング、昨日はちょっと別件でバタバタしていて、今日は風邪 で寝込んでいて、さあ今から少し頑張るか、と画面を開いたら…… 終わってる (^^;)
ども、ご苦労様でした。 えー、もうアナウンスは流してしまいましたが、Gobby の方にはどう訂正した か、解説、注釈などが残っているバージョンを置いたままにしてありますので、 時間があるときに一度見直しておいてください。 見直していただけると「ああ、そうか、ここはそういうことだったんだ」みたい なことにいくつか気がつけると思います。やりっぱなしで「終ったぁ!」にして しまうともったいないですね。(^0^) -- _/_/ Satoru Matsumoto - openSUSE Member - Japan _/_/ _/_/ Marketing/Weekly News/openFATE Screening Team _/_/ _/_/ mail: helios_reds_at_gmx.net / irc: HeliosReds _/_/ _/_/ http://blog.geeko.jp/author/heliosreds _/_/ -- To unsubscribe, e-mail: opensuse-ja+unsubscribe@opensuse.org For additional commands, e-mail: opensuse-ja+help@opensuse.org
小笠原です。 2009年10月21日13:17 Satoru Matsumoto <helios_reds@gmx.net>:
松本です。
昨日はどうもでした。James Bottomley とは挨拶できなかったのは ちょっと残念ですが。 # ただし、私は日曜日に一緒に高尾山に登って以来、私のへっぽこ # 英語に付き合ってくれる人のいい方がいるなー、と思ってたら、 # LWN.net の Jonathan Corbet だということに名刺交換して始めて # 気づいたぐらいカーネルメンテナーのみなさんを知らないので、 # もしかしたらもう会って会話しているのかもしれませんが……。
えー、もうアナウンスは流してしまいましたが、Gobby の方にはどう訂正した か、解説、注釈などが残っているバージョンを置いたままにしてありますので、 時間があるときに一度見直しておいてください。
いつもありがとうございます。 時間があるときに見よう見ようと思いつつ見られないことも多いのですが、 参考になります。 ですが。 すみません、ちょっと言いにくいことを書かせてください。 フレームウォーをするつもりは毛頭ないのでその点はご理解いただき たいですが、そういうのを読むのも嫌、というかたは読み飛ばしてくだ さるようお願いします。あと超長文になってしまったのでその点もお詫 びします。
やりっぱなしで「終ったぁ!」にして しまうともったいないですね。(^0^)
松本さんの「どうせコミュニティに参加するなら各人に自己成長がないと 勿体ない」というお気持ちと、そのために多大なる時間を割いていただ いていることはありがたく思います。 しかしこの一言は必要でしょうか? 正直、JLS ボランティアで目が回るほど忙しく動き回ってる最中の 移動のバスの中でこのメールを拝見したとき、一瞬カチンと来ました。 それは私の翻訳はやりっぱなしのことも多いですし、あとからの見直し もできないことも少なくありません。 しかしそれを望んでいるとお思いでしょうか? せっかくなら一度訳した後見直して自己査読するとか、可能なら Gobby で相談したり、松本さんがせっかくつけてくれたコメントをみたりしたい です。でもできないときだって多々あるんです。優先順位の話として。 それを「やりっぱなしじゃもったいないでしょ?」と言われてしまうと、 少しく傷つきますよ。「好きでやりっぱなしにしてるんじゃない」って。 別の言い方をすれば、だれもが松本さんみたいにはなれないんです。 # 巨人の駒田が王監督の時代、「僕は王貞治にはなれません」と # いった逸話みたいですね (^^;)。 いえ、私のことはいいのです。 松本さんが私たちのことを考えてくださってるということは頭では理解 できてますから、一瞬カチンときてもクールダウンできますから。 ただ、このような発言が、コミュニティへの敷居を上げているように 感じたので、コメントさせていただきました。向上を目指すのはいい ですが、fun じゃなくなったら困る……。 似たような話で、昨日 Greg K-H と話したときに「僕は Ubuntu のユーザー なんだ、っていったら Sorry って言われちゃった」と Twitter で書いたら、 松本さんが「その Sorry は『残念だよ』の意味だよ(笑)」ってリプライを くださいましたよね。 あれも、私相手ならよいですが、(笑)は避けていただいた方がよいと 思います。 と申しますのは、大抵の日本人は英語のコミュニケーションはできる はずなんです。ただほとんどの日本人は失敗して恥をかくのが怖い ので、コミュニケーションを取らないだけです。 私は恥知らずなのでバンバン間違った英語で会話します。もちろん、 正しいに越したことはないですが、それより話すことの方が重要だと 考えるからです。 もちろん、Sorry に「残念だ」という意味がある、という中学生レベルの 解釈ができない私を笑っていただくのはかまわないのですが、公の 場でそれを文字にすると、「あ、やっぱり間違えると笑われるんだ」 と思う人が出かねない、それを不安に思っています。 私が松本さんにご意見するなど烏滸がましいにもほどがありますが、 不出来で不真面目で不勉強な私だからこその視点もあるのかな、 と思い、あえて公の場でメールさせていただきました。 長々と失礼しました。 [以上] -- Naruhiko Ogasawara (naruoga@gmail.com) -- To unsubscribe, e-mail: opensuse-ja+unsubscribe@opensuse.org For additional commands, e-mail: opensuse-ja+help@opensuse.org
松本です。 まず最初に、気分を害してしまっていたのであれば、申し訳なかったです。 で、(^0^) だとか (笑) だとか、けして(嘲笑)(冷笑)(失笑)というという意味で 使っていたわけではないということは既に分かってもらえているだろうというこ とで、細かい申し開きのようなことは省略します。 # ていうか、(^0^) だとか (笑) だとかって、「そのまま言い切ってしまうと避 # 難、批判と受け取られかねないことに付けて『いや、けしてそんなに深刻な話 # じゃないですから』と和らげるような意味で使うもの」とばかり思ってたんで # すが、一般的にはそうじゃないんでしょうかね? そして、単に気分を害した、というだけの話であれば直で文句を言えば済む(そ れができないような関係じゃないですよね?)ところを、あえてこちらに投げた という小笠原さんの意図を汲んで、いくつか考えているところを書いてみます。 【Weekly News を翻訳する意義】 これは、「私にとっての」という意味です。 現在、openSUSE に関わることのほとんどについては、情報は公開されています し、意見がある場合は「言うべき場所」も用意されています。…ただし、英語で の読み書きが苦にならなければ、という条件付きで。 実際、news.o.o や Planet SUSE、lizards.o.o をこまめに読みにいき、複数の ML に登録して毎日数百通届くメールを読み、複数の IRC チャンネルに入ってや りとりを眺め、Forum のスレッドを追いかけ、Bugzilla や openFATE でバグや フィーチャーがどう処理されていくかトレースしていけば、どこで何がどうなっ ているのか、だいたいのことは分かるようになります。 でも、現実問題として、ほとんどの人にとってそれは不可能でしょう。 そこで私は、「日本の openSUSE ユーザ/興味を持っている人の耳にも届けてお いた方がいいよな、と思えるような情報は、できるだけ紹介していく」ことを自 分のタスクとして割り当ててみました。Weekly News の翻訳は、そのための一番 効率的な手段となるのではないかと。 この目的を達成するということだけを考えるなら、一人で黙々と翻訳していくと いう選択肢もなくはないです。…でも、それじゃあもったいない、と思ってしま う。関わってくれる人たちにとってどんなメリットが考えられるか、については これまでも何度かやりとりしていますし、人それぞれだろうからここでは繰り返 しませんが、みんなでワイワイやれればもっと楽しめるのに、それをハナから諦 めてしまってはもったいない、と。 あと、「細かい申し開きのようなことは省略します」とは言ったものの、
しかしこの一言は必要でしょうか? について。
純粋にですね、コメントつけたりしても誰も読んでくれないようなら、俺って無 駄なことやってるの?というニュアンスです。 小笠原さんもしばしば「俺って何かの役に立っているのかな」というようなこと をつぶやかれたりしてますよね。きっと誰もが同じような思いにとらわれること があると思います。私だって同じです。毎日毎日「これって一人相撲?」「単な る自己満足?」という思いが浮かび、くじけそうになる。そこでなんとか踏みと どまれるのは、上で書いたように「自分のタスクとして割り当て」たという、誰 から強制されたわけじゃなく、自分でそう決めたんでしょ?ということと、もう 一つ大きな要素として、たとえどんなにちっぽけだったとしても、誰かの役には 立っているという実感が得られるからだと思うのです。
別の言い方をすれば、だれもが松本さんみたいにはなれないんです。
…これはあまりに過大評価されているというか。そんなスーパーマンじゃないで すよ。 私だって Linus になれるわけでも、RMS になれるわけでもない。でも、その考 え方ややり方で共感できるところ、見習えるところがあるなら、自分なりに咀嚼 したうえで、自分なりのやり方でやってみることって、誰でもできるんじゃない かとは思うんですが、どうでしょうか? # いや、もちろん私を見習えなんていうことを言ってるんじゃありません。 【「Have a lot of fun !」について】 これも、あくまで私の考え方です。 実際にコミュニティ、プロジェクトを回していくためには、必ずしも楽しいとは 言えないことを、誰かがやらなければいけない、ということも出てきてしまいます。 「これ、やっとかなきゃまずいよね」ということは誰もが分かっていて、でも、 実際にやるとするととてつもなく手間がかかるということも分かっている。…そ ういった面倒なことを「楽しい」と言って引き受けてくれるような奇特な人が出 てきてくれればいいんですが、そういう人がいないなら、その問題は放置してお くしかないと諦めるしかないんでしょうか。そこから先は、例えばお金で解決す るしかないんでしょうか。 誰にとっても楽しいと思えることってなかなかないとは思うんですが、誰にとっ ても「これってきっとあまり楽しいことじゃないよね」ということは割と分かり 易いんじゃないかと思います。 そんな時、「でもさ、こんな感じでやっていけば、ちょっと楽しくならない?」 みたいな発想が持てれば、楽しめる可能性も出てくるのではないかと。そして、 一番楽しめる可能性が高いのは「一人で全部背負い込んでやろうと思うと苦痛な だけだけど、他の人と協力しながらできればやりがいや面白さが格段にアップす る」というアプローチなのではないかと思うのです。 もちろん、誰からもわずらわされることなく自分だけのペースでやっていくほう が楽しい、という人もいるかと思いますが、だとしても、誰も自分のやったこと に興味を示してくれなかったら、やはりあまり面白くはないのではないかと。 で、自分なりにたどり着いた結論。 「Have a lot of fun !」というのは、「楽しいことだけやっていればいい。後 はどうでもいい」ということを言っているのではなく「こうすれば楽しめる、あ るいはもっと楽しくなるという方法をみんなで考え、共有していこう!」という ことだろう、と。 【「敷居を下げる」ということについて】 まず最初に、先日 Zonker から「議論を進める上で、これを知っておくときっと 役に立つよ」と進められたメソッド、「The Six Thinking Hats」を紹介してお きます。 # あまり検索していないんですが、とりあえず以下辺りを参考にしてみると # おおまかな趣旨は分かると思います。 # http://www.b-cafe.net/casting-blog/2008/06/000323.php # http://shinnoji.tumblr.com/post/219108220/six-thinking-hats-sth-edward-de 要は、議論している時に自分(達)が今どんなモードになっているか理解しておく と、無用な混乱を避けることができるよ、ということなのですが、
松本さんが私たちのことを考えてくださってるということは頭では理解 できてますから、一瞬カチンときてもクールダウンできますから。 ただ、このような発言が、コミュニティへの敷居を上げているように 感じたので、コメントさせていただきました。向上を目指すのはいい ですが、fun じゃなくなったら困る……。
…というあたり、小笠原さんの被っている帽子はどちらかというと「赤い帽子: 直感・感情」かな、と思いますので、以下、私も赤い帽子を被ります。 # これは、理性では分かっているんだけれど感情的には納得しきれていないこと # があるんだったら、それを押し殺すんじゃなく、あえて吐き出してしまおう、 # ということです。それによってすっきりできればしめたもんだし、お互いに相 # 手の心情を理解するチャンスにもなる。ハタから見ると喧嘩しているように見 # えてしまうかもしれないけれど、お互い「今は赤い帽子を被っている」と承知 # しておけば、フレームになることもない。…そして、ここで吐き出しちゃった# 方がいいものは吐き出して、次の「黄色い帽子:利点・ポジティブな面を思 # 考」や「緑色の帽子:アイデアを出していく」に進もうじゃないかという、非 # 常に前向きな発想です。 「できるところをできるだけやってくれればそれで OK です。無理しないでいい ですよ」と、言うだけだったら簡単なことです。でも、そう言えるのって「…あ とは何とかこちらでしますから」という前提があるからこそなんじゃないかと。 逆を言うと、お膳立てやら後始末やらは引き受けるから、という覚悟も責任感も ないような人に「いいんですよ、やれるところだけで」と言われてしまうと、正 直カチンとくる。「いいんですよ、やれるところだけで」の後に続くのが「…あ とは私がやっておきますから」ならばとてもありがたいんですが、「…後は誰か がやってくれるから」だとしたら、その「誰か」って誰さ? って思ってしまう。 OWN の翻訳という作業だけに限ってみても、私が「できるところをできるだけ やってくれればそれで OK です。無理しないでいいですよ」と言っている場合、 それは、お膳立てとか最後の仕上げとかモロモロ手間のかかるところは私が引き 受けるから…と覚悟しているからです。みんな時間がとれなくて手が回らないよ うなら、最終的には私が見ますからいいですよ、と。 それと「敷居を下げる」ことに対して、具体的に提案って出てきているのかな?と。 例えば、別メールで翻訳サブチームの皆さん宛に「EtherPad ってのがあるんだ けど、これ使えないかな?」と投げたました。これは、現在のように Gobby で 進める形だと、ちょっと興味があるんだけれど…という人に試しに覗きに来ても らうためには、接続情報を伝えるためにまずコンタクトしてもらう必要があり、 そこの部分で既に敷居が高く感じてしまうかもしれないな、と思い、そこをなん とかする方法がないかと探しているうちに見つけたものだったりします。 # Gobby 最大の弱点である「Undo」が効かない、という部分で、接続情報を完全 # に公開してしまうと、悪戯されちゃったりしたら困る、ということがある。 # これが、EtherPad であれば Undo が効くので、接続先を公開してしまって、 # いつでも誰でも気が向いたときに様子を見にきてもらうことができるのではな # いかと考えたから。 でも、その提案に対して、反応が返ってこない…。「このような発言が、コミュ ニティへの敷居を上げている」というような反応は返ってくるのに、ね。 …ということで、ここからは「赤い帽子:直感・感情」を脱いで「緑色の帽子: アイデアを出していく」を被り直します。 OWN に限らず、具体的に何をすれば敷居を下げることになるのでしょうか? あ るいは、何をしないことが? openSUSE に限定することなく、何かのコミュニティ(あるいは、そのような集ま り)で、こんな感じでやってみたら人が集まってきたよ、とか、自分がそういっ た集まりに加わることになったのは、こんなことがきっかけだった、とか。 OWN でも紹介した Zonker のブログで、「エンドユーザーを惹きつけるのは、 free ではなく、benefits だろう」ということが書かれています。エンドユー ザーを惹きつけるには、ということであれば私もまったく同意なのですが、で は、コントリビューターを惹きつけるものって何? あるいは、コントリビュー ターにとっての benefits って何? そういうアイデアやヒントが出てくれば「じゃあ、試しにやってみようか」とい う具体的なアクションにつながっていくと思うんですよ。 どうでしょうか? 最後に。 小笠原さんの比じゃないくらい超長文になりましたが (^ ^;)、小笠原さんがこ うして指摘してくれたこと、とてもありがたいことだと思ってます。 別に自分の得になるわけでもないし、下手をすれば反感を買われてしまうかもし れないことになるかもしれないのに、それでも時間をかけてリプライしてくれ る…そういう人がいてくれるということが、私のモチベーションを支えてくれる 最大の要素です。…そして、そういう人が増えていってくれることが、私にとっ ての最大の benefit です。 どうもありがとう。 -- _/_/ Satoru Matsumoto - openSUSE Member - Japan _/_/ _/_/ Marketing/Weekly News/openFATE Screening Team _/_/ _/_/ mail: helios_reds_at_gmx.net / irc: HeliosReds _/_/ _/_/ http://blog.geeko.jp/author/heliosreds _/_/ -- To unsubscribe, e-mail: opensuse-ja+unsubscribe@opensuse.org For additional commands, e-mail: opensuse-ja+help@opensuse.org
小笠原です。 2009年10月24日19:33 Satoru Matsumoto <helios_reds@gmx.net>:
松本です。
どうも、真摯なお返事、ありがとうございます。 まず最初にお詫びさせてください。
しかしこの一言は必要でしょうか? について。
この点については、松本さんの一種の徒労感の現れであると 気づけなかった私が悪いです。申し訳ありません。 自分がいっぱいいっぱいだったといえ、松本さんの感情を推し 図れなかったことを恥ずかしく思います。
まず最初に、気分を害してしまっていたのであれば、申し訳なかったです。
この点についてはこちらこそ申し訳ありません。 一瞬ムカッときたのは確かですが (非常にテンパっている状況で メールをみたもので)、松本さんがどんな表情でその言葉を発して いるかは容易に想像できましたので、今はまったく気分は害して おりません。
# ていうか、(^0^) だとか (笑) だとかって、「そのまま言い切ってしまうと避 # 難、批判と受け取られかねないことに付けて『いや、けしてそんなに深刻な話 # じゃないですから』と和らげるような意味で使うもの」とばかり思ってたんで # すが、一般的にはそうじゃないんでしょうかね?
こっちにだけ反応すると、世の中にはいろんな反応をする人がいる、 そして Twitter や ML の書き込みは対象者(この場合は私) だけが 読むものではない。 だから、使い方は考えなきゃいけないなーと最近思っているところで はあります。
そして、単に気分を害した、というだけの話であれば直で文句を言えば済む(そ れができないような関係じゃないですよね?)ところを、あえてこちらに投げた という小笠原さんの意図を汲んで、いくつか考えているところを書いてみます。
意図を汲んでいただきありがとうございます。 ぶっちゃけムカついただけなら OWN の翻訳はもうやりませんと宣言 して UWN の手伝いにでも行くだけですから、意図はあくまでも私個人 の感情ではなく、コミュニティとか一人一人個人がオープンソースなど とつきあっていく上でどういうことを配慮するのが幸せにつながるのか、 ということを考えたかったからということになります。
【Weekly News を翻訳する意義】 前述の点はお詫びしましたので、この項は100%同意します。 私も同じ意義を感じて翻訳に参加していますので。
ちょっと脱線します。 私がコミュニティ活動に参加しているのは、「OS には選択の自由 があったほうが世の中もっと楽しくなる」と思っているからで、 Windows や Mac OS X に肩を並べる存在に Linux はなりました、 ただし全員 Ubuntu、ってのは、やっぱり好ましくないと思うのです。 だから OWN もやってるし、openSolaris の勉強会も出たりしてる。 Fedora と Debian は日本と海外のユーザ ML をフィードしてます。 で、openSolaris のコミュニティの人とこないだ話をして、「なるひこ さんが openSolaris のことブログに書いてくれるのはすごい感謝 してるんですよ。openSolaris のことは openSolaris のコミュニティ の人間しかブログに書かないのが当然だったので、それ以外の 人が言及してくれるのはそれだけでありがたい」という言葉を貰い まして。 ああ、アウトサイダーであることにも意味があるんだなーと思った 次第であります。 あとは枝葉ではありますが、
小笠原さんもしばしば「俺って何かの役に立っているのかな」というようなこと をつぶやかれたりしてますよね。
私のそれは 「成果を出しているのだけど、誰も役立てていないのではないか」 という感情ではなく、 「俺ってなにかやった気になってるだけで、実はなんの成果も出して ないんじゃないのか?」 という感情なので、少し違いますね。 あ、いっこ残っていた。
別の言い方をすれば、だれもが松本さんみたいにはなれないんです。
…これはあまりに過大評価されているというか。そんなスーパーマンじゃないで すよ。
えーとこの発言、実はオリジナルは私ではありません。 # 具体的にだれというのはもう忘れました。半年ぐらい前ですし。 この発言を聞いたときから、いつかこの類のメールは出した方が いいのかなぁと思っていました。 そりゃ Linus や RMS に比べたらアレですけど、松本さんは十分 すごいんですよ。英語もできるし、行動力もあるし、openSUSE に 対する愛も人一倍ある。 すごい人はすごい人とチャネルをもってしまうので自分がすごいと 気づかなくなる傾向がありますが、松本さんは十分すごい人です。 「いやすごくない、努力してる結果だ」とおっしゃるなら、その努力 ができることがすごいんです。 自己評価はともかく他者評価はそーではないか、と思う次第です。 という視点に立ったときに、松本さんの発言ってやっぱりけっこう 重いと思うんです。だから「もう少し頑張ってみたら?」みたいな 励ましの言葉ですら重荷になっちゃう人がいるのかなーなんて。 ……んー、だからどうしろということもなく。 ちょっと出すぎですね。すみません。 でも書いちゃったので残します。
【「Have a lot of fun !」について】
これは同意です。 ただ、ランナーズハイになるまで走りたい人もいれば、のんびり走りたい 人もいる。どっちも fun である資格はあっていいよね、とは思います。
【「敷居を下げる」ということについて】
えっと、私の表現がまずかったですが。 私の元メールでは一貫して「敷居を『上げる』」と書いたつもりです。 BoF とその後の飲み会で、敷居を「下げる」ことに意味はあまりない、 ということはコンセンサスがとれていると思います。 ので繰り返しては論じません。 ただし、わざわざハードルを上げるのはどうなんだろう、それは何か メリットがあるのか? ということです。
…というあたり、小笠原さんの被っている帽子はどちらかというと「赤い帽子: 直感・感情」かな、と思いますので、以下、私も赤い帽子を被ります。
ささっとブログを読んだ限り、「自分自身は一瞬ムッとした。ということは、 同じような表現その他が他者を不愉快にする可能性があるんじゃない だろうか?」という、元メールを書いたときの気分が、どれに当たるかよく 分からないというのが正直な気持ちですが、まあとりあえず赤い帽子だ ということにして、次は緑の帽子をかぶればいい……のかな?
「できるところをできるだけやってくれればそれで OK です。無理しないでいい ですよ」と、言うだけだったら簡単なことです。でも、そう言えるのって「…あ とは何とかこちらでしますから」という前提があるからこそなんじゃないかと。 逆を言うと、お膳立てやら後始末やらは引き受けるから、という覚悟も責任感も ないような人に「いいんですよ、やれるところだけで」と言われてしまうと、正 直カチンとくる。「いいんですよ、やれるところだけで」の後に続くのが「…あ とは私がやっておきますから」ならばとてもありがたいんですが、「…後は誰か がやってくれるから」だとしたら、その「誰か」って誰さ? って思ってしまう。
概ね賛成です、が。 オープンソースプロジェクトはなにより個人の楽しみのためにある、と 私は思っています(もっと高邁な思想を持ってる人もいるかもですが)。 楽しいから頑張れる、できる範囲で頑張る。それが基本ではないかと。 もしその範囲を逸脱してしまったら、それは単純にプロジェクトの能力 を越えたタスクをもってしまったということなので、バンザイするのが あるべき姿かと感じています。そこを歯を食いしばってやれ、という権利 は誰にもないのではないでしょうか? 歯を食いしばってやることが 楽しい、というならそれはまあ自由ですけど。
OWN の翻訳という作業だけに限ってみても、私が「できるところをできるだけ やってくれればそれで OK です。無理しないでいいですよ」と言っている場合、 それは、お膳立てとか最後の仕上げとかモロモロ手間のかかるところは私が引き 受けるから…と覚悟しているからです。みんな時間がとれなくて手が回らないよ うなら、最終的には私が見ますからいいですよ、と。
えーと、OWN については松本さんがバックエンドに控えてくださって いるのは非常にありがたいですが、ちょっと体調崩して寝込んで、 復活したのでいざやろうと思ったら全部終わってた、というところまで 頑張っていただくところは想定外と言うか……。 OWN-J は他のチームに比べもっとも早いデリバリーともっとも高い 品質であると思っていますが(そしてそれは松本さんの尽力による ところ大ですが)、だったら「進捗が悪いときは少し締切りを伸ばし、 ML でその旨通知する」とかのやり方はできないものでしょうか?
それと「敷居を下げる」ことに対して、具体的に提案って出てきているのかな?と。
こちらについては「(コストを払う)意味はない」というので私は合意 しているつもりなので、提案もとくにするつもりはありません。 ただし、ハードルを上げるような発言なりなんなり(先の「やりっぱ なしじゃ云々」のような)は避けた方がいいんではないかと思いま したが、これは一言で言えば松本さんもグチりたかったとのことな ので、しょうがないかなーと。
例えば、別メールで翻訳サブチームの皆さん宛に「EtherPad ってのがあるんだ <snip> でも、その提案に対して、反応が返ってこない…。「このような発言が、コミュ ニティへの敷居を上げている」というような反応は返ってくるのに、ね。
Etherpad については Gobby 上で話したときに、ちょっと使ってみて「良さそう ですね、でもチャットはダメですねー。追加でコメントあったら後ほど」とお話し たので、それで終わったと思ってました。 まあ、あの Gobby のチャットはこちらの都合で尻切れとんぼで終わってしま ったので、メールでもう一回投げてもよかったですね。その点についてはお 詫びします。 ということで #94 はもう遅いので、#95 からは Etherpad + opensuse-ja (それ ともチャンネル新設します?) でやる、に一票です。
OWN に限らず、具体的に何をすれば敷居を下げることになるのでしょうか? あ るいは、何をしないことが?
コミュニティではありませんが、元メールで触れた英会話についての 間違いの指摘は、気をつけないと「敷居を上げる」行為になりかねな いと感じています。 大抵の日本人は間違いを極端に恥じる傾向があります。日本人が 英会話ができないのはほぼこの一点のみが理由であると確信して います。間違えたってガンガン喋ればいいのに。 ただでさえそうやって間違いを恐れるあまり英語でのコミュニケーショ ンから逃げ回っている人が、「それ違うんじゃない?」みたいな指摘を 見てしまうことで、よりいっそう恐怖感を覚えることが私の懸念です。 具体的には、間違いを指摘した上で、「でも間違ってても喋ろうとする ことは大事だよね」と繰り返し言いつづけることかな、と思ってます。 まああの発言は Twitter だったので、140文字でそれは難しいか、 とも思いますけど……。 ちなみにこっちの方は自分自身でも「うわ! オレアホや!」と思った のでまったく感情は害していません。あくまで英会話恐怖症の人への ハードルを(別に利益もないのに)上げることに対しての懸念です。 # 単なる心配性かもしれんけど……。
OWN でも紹介した Zonker のブログで、「エンドユーザーを惹きつけるのは、 free ではなく、benefits だろう」ということが書かれています。エンドユー ザーを惹きつけるには、ということであれば私もまったく同意なのですが、で は、コントリビューターを惹きつけるものって何? あるいは、コントリビュー ターにとっての benefits って何?
一エンドユーザで終わらずコントリビュータになった人の benefits って、 究極的には fun しかないんじゃないかと思うんですが。 もちろん improvement も benefit ですが、これは improve することが fun だから、だと私は思ってます。 欧米だと学生さんとかが「俺はこの OSS コミュニティでこれやったぜ」 っていうと就職に有利になるとかいうけど、日本だとどうなんだろう?
そういうアイデアやヒントが出てくれば「じゃあ、試しにやってみようか」とい う具体的なアクションにつながっていくと思うんですよ。
どうでしょうか?
私も考えたいですが、openSUSE の実際のユーザの皆さんはどう 考えているのか、そこが知りたいところではあります。 以下、気恥ずかしいので消してしまいましたが、
どうもありがとう。
こちらこそ、拙い議論に付き合っていただき、感謝に耐えません。 オープンソースに関わるようになって、この世界には素晴らしい人 がたくさんいて、毎日毎日刺激をうけている。 ホントーに楽しいし、うれしいし、こころよりありがとうといいたいです。 今日は遅くなりましたのでこれにて。 [以上] -- Naruhiko Ogasawara (naruoga@gmail.com) -- To unsubscribe, e-mail: opensuse-ja+unsubscribe@opensuse.org For additional commands, e-mail: opensuse-ja+help@opensuse.org
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Naruhiko Ogasawara
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Satoru Matsumoto