M. Takeyamaです。 #結構長くなりましたが... On Tue, 02 Aug 2005 15:37:20 +0200 Takashi Iwai <tiwai@suse.de> wrote:
岩井です。
ハードウェア RAID を使用すれば、CPU を消費しないし速いという利点があるけど、 その特定のハードウェア RAID カードに縛られてしまいますね。 Linux コミュニティ的にはソフトウェア RAID を推奨してるように見えるんですけど。 # というか RAID コントローラチップがクローズドになってしまう事が、 # コミュニティ的にあまり嬉しくないという事なのかも.. プリンターの件の時もそうでしたが、オープンソースの人達(一部では)、 の中には、全てのコードをオープンにしたいと強く思っている 方がいるのは事実だと思います。
私の場合、ハードウェアーメーカが参入する余地を残しておく 必要だといつも思っています。
確かにそうですね。
「参入=closed source」というのは誤った語法ではないかと。 そうとらえられると困りますが、読み返しみるとそう取れなく もないですね。(ということで補足説明)
オープンソースの人たちは、クローズドソースがきらい。 # RAID コントローラチップ(情報)とかをクローズドに #してしまうことがある。 ==>やっぱり、オープンソースの人達はハードRAIDより ソフトウェア RAID を推奨しているようにみえる。 (単純に、お金との絡みもあるかもしれませんけど) これに対して、私(竹山)は、ケース by ケース。 さらに、RAID関係(カーネル周り)だけで無く、話を一般論 に広げて、「ハードウェアーメーカが参入する余地を残しておく」 とコメントしています。 #私の場合、Linux のカーネル関係のドライバーに関することは #まだやったことがないもので... #仕事(必要に迫られて)で、ドライバのソースちょっとみるくらい。 #そういう機会も頻度は多くないです。 Linuxを良く知っている人であれば、Linuxの開発プロセスのこと とかを理解していますが、日本の多くのメーカ(PCの周辺機器)とか ソフトウェアーベンダーといわれるところであっても GPLライセンス に変にアレルギを持っているところがいまだにあると思います。 #最近は、改善されてきていると思いますけどね。 以前に交流のあった日本のプリンターメーカ屋さん達と話した感じ では、やっぱりいろいろしがらみがあって最初からプリンター ドライバを100% オープンソース(GPLとかで)公開するのは無理だと はっきり認識しました。 プリンタードライバーの場合、カーネル独自に組み込むドライバー は無かったと思います。 #ネットワークもしくは、 USB, (ieee1934),シリアル(RS232C), #パラレルなプリンタポートになるんですけどね。 #いわゆる、フィルターといわれるようなドライバーのことです。
そういうのを見てくると、技術的云々よりも、ドライバ公開によりソースコー ドの汚さがあらわになってしまう、という心理的な要因の方が大きいのではな いかと、勘ぐってしまいます。もちろん、特許やライセンス違反を隠すため、 というのも大事な要素なのですが :) 私が一番主張したいことは、kernelソースの管理ツールが git に なった事件とその経緯や「欧州議会のソフトウェア特許法案を否決」 のキャンペーンをおこなったオープンソースプロジェクトの行動が 一般の人や企業にどのようにうつるかです。 #変に誤解されるケースがあると思いますよ。
オープンソースに新規に参入しようとする企業(特にハードウェアーメーカ) の立場(最初はclosed sourceの傾向が強いのでは?)を考慮して 協力することが大切なんじゃないかな。 と思っています。(あくまでも個人的で、感覚的(根拠があまりない)意見です)
RAIDコントローラチップとドライバーの部分が密接に関係していると やっぱりハードメーカはドライバーのソースコード部分の開示は いやがるでしょうね。 ===> "全てのコードをオープンにしたい"を無理に押し進めようとすれば 安くて、性能の良いハードウェアーをLinuxで手軽に使える チャンス(可能性)を小さくする。 バイナリのドライバーを認めるとかうまい方法論をとる 必要がある。(トータル的なバランスですかね。) #オープンソースの良さを理解して、そのうちソースコードの開示 #ということもできるかもしれませんし。(うまくやる必要ありますけどね)
でもそのバランス(オープンソースとクローズドの)を取るのがとても難しい気もしますね。 現状を見ててそう思います。 # でも、そこら辺の勘所がうまい企業は、うまくやってるように見えますね。 # 自分が思い付いた企業を適当に言えば、IBM や AMD や SUN とか、 # あと最近、Intel が最近妙に活発になったように思えます。
上記の企業はほとんどハードウェアメーカー、もしくはハードウェア回りに関 してオープンソースを打ち出していますよね。つまり、それによってハードウェ アをより多く売ることができる、もしくはその上のサービスまたはミドルウェ アなどによってもっと儲けることができる、という話になるんじゃないかと。 そういうビジネスモデルは理解できますよ。 #私も「一般のサラリーマン」の1人という面も持っていますから。
オープンソースを単なるビジネス手段として用いているにすぎない 企業があることは否定できないと思います。 企業活動、オープンソース活動を通じて、本質を理解してくれる 人や企業がわずかでも増えてくれれば良いと思っています。 #そういう意味で、KDEの国際会議(プレ)とかを日本でやリたいと #思っています。彼らは、最前線にいるわけで、こぼれ話しを #聞くだけでも何かと刺激になることが多いのではないかと #思っています。 --- M. Takeyama __________________________________ Save the earth http://pr.mail.yahoo.co.jp/ondanka/