
小笠原です。 Satoru Matsumoto さんは書きました:
opensuse-ja ML 購読の皆様
現在、openSUSE を「日本語」でインストールすると、デスクトップのデフォル トのフォントには IPA フォントが使われるようになっています。
openSUSE では、この IPA フォントは Main(OSS) リポジトリに配置されていま すが、そのライセンスは独自なものであり[1]、「受領者は、商用・非商用を問 わず、派生プログラムまたは独自プログラムを IPA の許諾無しに再配布するこ とはできません。」とされるなど、フリーソフトウェアの定義[2]でいうところ の「プログラムを改良し、コミュニティ全体がその恩恵を受けられるようあなた の改良点を公衆に発表する自由 (第 3 の自由)。」が認められていないため、 「フリーソフトウェア」には相当しないものと考えられています[3]。
そもそもディストリビューションに同梱しての許諾が「IPA の許諾無しに再配布 することはできません」に抵触するので、選択の余地はない……ように思います が、法律の専門家ではないので断言はできません。 ただ文言を見る限りは非常にグレーだと思いますので、ユーザの意図しないとこ ろでライセンス違反を起こさせないように、VL ゴシックに乗り換える方がいい と私は思います。 もし VL ゴシックに不満があるなら VL ゴシックのコミュニティに働きかけてよ りよいものにしていく方が OSS 精神として好ましいのではないでしょうか? 一方で openSUSE には DFSG のような明確なガイドラインがない (あったらごめ んなさい) ので、例えば cmap-adobe のような「改変できないが再配布可」のラ イセンスのものについては main 扱いでいいと思います。 [以上] -- Naruhiko Ogasawara (naruoga@gmail.com) naruoga at Twitter, Wassr, hatena-diary -- To unsubscribe, e-mail: opensuse-ja+unsubscribe@opensuse.org For additional commands, e-mail: opensuse-ja+help@opensuse.org