お疲れさまです。風穴です。 すみません、時間がなくて、かなーり、ざっくばらんな書き方のまま投げておきます。 誤解がないことを祈りつつ。基本スタンスは、作業する人がやりやすければいいとは 思ってます、ということで。 2009/07/27 10:52 に Satoru Matsumoto<helios_reds@gmx.net> さんは書きました: (snip)
agree なんですが、どこか「定訳」の参考になるような情報源があるかどうかで すね。一般的に考えると、e-Words http://e-words.jp/ とか、アスキーデジタル用語辞典 http://yougo.ascii24.com/ # 今行ってみたら「メンテナンス中」となっていた… (^ ^;) とかになるとは思うんですが、実際問題として翻訳中にいちいち調べに行くか? というのはあると思うんですよ。まぁ、訳語をどうするか意見が割れた時に参照 できるソースはあった方が心強いですが、どこにしましょうかね。 (snip)
えーと、翻訳語の表記をどうするかを議論しているんですよね? であれば、表記が常に一定であることを前提にしているものを使うべきなのでは? e-wordsもアスキーデジタル用語辞典も、そのような前提はありません。 そういう目的で使えるのは、新聞社や通信社が出している「用語ハンドブック」の類ですね。 #ちなみにLinux Japanのときは、オリジナルルール+迷ったら「共同通信記者ハンドブック」を参照 #という方式でやっていました。 でも、そんなものをいちいち参照しながら翻訳するっていうのは、大変じゃないですか?(笑) そもそも、訳語についていちいちtable lookupをしなければ決定できないなんて、 効率が悪いですよね。なので私は、客観的に分かりやすいルールにすべき、という主張です。
まずは元の英語を Weekly News ではどう訳していくかをここにまとめていき、 ある程度固まってきたら日本語からも「逆引き」できるようにしていけたらいい のではないかと思っています。
ところで、私の感覚では、 (1) openSUSE Weekly News(OWN)の見出しにどういう訳語を当てるか (2) openSUSEで使われる固有の用語をどう訳すべきか (3) 特別な意味を持たない一般語の訳語をどのようにすべきか という3つの課題があると思っていますが、合ってますか? で、それぞれは別個に考えないと いけないような気がするのですが。
…と、脇道に逸れますが、お二人が使っている「ディストリ」という表現、こ れって日本語ではもう定番になっているんでしょうか? 英語だと「distro」と なり、そのままカタカナにしてしまえば「ディストロ」となるわけですが、それ だと日本語では逆に違和感があるんでしょうか…。そのへん自信が持てないん で、私は distro に対して、略さない「ディストリビューション」を当てるよう にしているんですが…。
安易な略語は私も嫌いです(笑)。 口語で略した言い方がはやるのはしょうがない。でも、文字はずっと後々まで残ることを やはり意識するべきで、であれば、できるかぎりきちんと表記すべきです。 だいたい、文字数制限が厳しいメディアというわけではないのですから、あえて縮める 積極的な理由はないですよね? それで読みやすさウンヌンというのは個々人の趣味の 問題だし。そもそも、ひらがなを覚え始めた子供でもない限り、人は文章を読むときに文字 単位で目で追っているわけではないですよね。かならず単語単位で認識しているはず。 なので、一語の表記が多少長くても読みやすさは基本的には変わりません(趣味の問題 はあるだろうけど)。視野角を大きく超えるほど長くなければ(笑)。 (snip)
- アルファベット、数字の前後は原則スペースで間をあける (視覚的な読みやすさのため)
これは止めることを提案します。 理由は検索性が損なわれる可能性があるから。 また「視覚的な読みやすさ」は多分に個人的なものであり、 環境にも強く依存する話なので(さらにいえば、必要なら自分の環境だ けスペースを入れるという処理は機械的にできるので、本当にそうした い人は各自でやるべき)。
これはかなり私個人の感覚的なもので「つながっているとどうもしっくりこな い」ということなんで、逆に「離れているとしっくりこない」場合もあるんで しょうね。ただ「検索性が損なわれる可能性がある」というのは具体的にどう いったケースでしょうか? そのへんがピンと来なかったりするんで解説お願い します。
もちろん検索システムによりますが、"openSUSEの使い方"というような検索文字列を 与えると、「openSUSE」と「の」の間に空白が入っていると検索できないことがありますよね。 "openSUSEの使い方" "openSUSE の使い方" は文字列単純比較では異なるものなので。 ちょっとやってみたら、Google検索では、検索文字列をquoteしても上のような検索が可能な 「あいまい風」検索をしてくれますね。 openSUSE.orgの検索機能はちょっと挙動がよく分からない……(笑)。 とりあえず検索結果が異なってしまうということでは、 '現在6500以上のプロジェクト' '現在 6500 以上のプロジェクト' をopensuse.orgの検索で試してみれば分かるかと。
あと、半自動で翻訳している部分とか、原文だと単語と単語の間にスペースが入 るため(英語なんで当たり前ですが(笑))、逆にスペースを埋める方が面倒だ、と いうことも頭のすみには入れておいていただけると嬉しいのですが…。
それはツールを直すだけですよね。 ま、どっちもどっちですかね(笑)。 [A] 英数字の前後に半角スペースを入れる: メリット: ・見やすいと感じる人がいる ・原文を残したまま翻訳するスタイルでは、半角スペースを削除する手間が省ける デメリット: ・検索結果に副作用をもたらす可能性がある ・見にくいと感じる人もいる [B] 英数字の前後に半角スペースを入れない: メリット: ・見やすいと感じる人がいる ・検索結果に影響を与えない ・原文とは別に翻訳文を書くスタイルでは、半角スペースを入れる手間が省ける デメリット: ・見にくいと感じる人もいる どっちもどっちなので「決め」の問題ですが、それでもさらに最後に一言つけくわえるなら、 日本語としては[B]が本来の姿である、ということです。なので私としては、どっちもどっち なら[B]でしょ、というつもりなのですが(笑)。 (snip)
よく出てくる地名として Nürnberg がありますけれど、英語圏の人間が書いたブ ログとかだと Nuernberg となっていることが多い。これを統一すべきなのか、 とか、いちいち Nürnberg (ニュルンベルク) と書くべきなの?とか考えると、 ニュルンベルクの方がいいような気がするのですが。
また、最近台湾チームが張り切っていて、この先台湾でのイベント告知などが 入ってくることもあるかと思うのですが、そのような場合、Taipei (台北) とし てしまうとすごく違和感があるんですよね。
「違和感」というのは、好き嫌いということですよね? こういう表記にしても、意味がまったく分からない、ということにはなりませんよね?
「日本人にはちょっと馴染みがない場所かも」と思ったら適宜補足してあげた方 がいい、というのは間違いないと思いますので、結局はどちらの方がしっくりく るか、でしょうね。
そうです。補足は重要です。 むしろ、「わかりやすさ」について、もっと深く考えるべきだと思います。 たんにカタカナで「ニュルンベルグ」とすれば、本当に分かりやすくなるのかどうか? Linuxを「リナックス」と表記すれば、知らない人にも分かりやすいと考えるのと同じぐらい 意味のない幻想ではと思ったりするのですが(言い過ぎか?(^_^;))。 Nurembergも、必要であれば「(ニュルンベルク、ドイツ南部の都市。openSUSE/SUSE Linuxの開発拠点が ある)」ぐらいの説明があったほうが良い場合もあるでしょうし。 #ドイツ南部なんでしたっけ?(^_^;) まぁ、ニュルンベルクについては、私は(3)の課題だと思っているので、カタカナ表記でも何でも いいと思います。 むしろ重要なのは(2)で、これらは安易なカタカナ訳は避けるべきではないか、と思っています。 というのも、カタカナにすることで、日本語の一般語とまぎれてしまうから。こうしてしまうと、私は むしろ、すごく分かりにくくなってしまうと思います。 なので固有の意味を持つ語については、あえて一般語と区別できる記号表現が良いのでは ないかと思います。とはいえ、OBSを「★▲※」とするのはナンですから(笑)、「OBS」「Open Build Service」と英語表記のママにするという提案です。なので、一般語として使うことがもし あるなら、そちらはオープンビルドサービスとカタカナで表記すればいいわけで。 というわけで、 ・固有名詞や、固有の意味で用いられる語は英語表記 ・必要に応じて日本語の説明をつける(これは初出箇所だけでもよい) というルールを提案しているわけです。
これも結構迷うところです。既にカタカナ外来語として定着しているような単語 であれば中黒はうっとうしかたりしますが、例えば(…こんなのがこの先出てくる かどうか分かりませんけれど)
ディレクトリトラバーザル ディレクトリ・トラバーザル
だとどちらの方が読みやすいだろうか、ということなんですね。
読みやすさは個人の趣味の範囲でしかないので、「私は読みにくいんですよね」としか 言えない(笑)。それでは何も決まらないので、「一切付けないことにする」というシンプル で分かりやすい方法はどうでしょうか、ということです。付けないことにすれば、どの語に つける、つけないを悩むことはないですし。少なくともコストは低いですよね。
openSUSE プロジェクト・ミーティング openSUSEプロジェクトミーティング # 下は試しに英単語の後のスペースも外してみました
だとどちらの方がしっくりくるか、ということです。
私は断然、下の方(スペースも中黒もなし)ですね。
かなりに「好み」やどのへんを読者として想定するかで左右されることだと思う ので、
- どうしたらより親切か - でも、できれば翻訳で楽できるといいよね
…といった観点で最終的にどうしていくのが良さそうか決めていけたらいいと 思ってます。
えーと、すみません、かなりざっくばらんな書き方をしてしまいますが(笑)、 読者の想定って、訳語の選択にはあまり意味はないですよね。結局、想定する 読者に個別に合わせて表現方法なり形式なりを変えていくしかないわけですから。 なので、まず決めるべきは、漠然としたわかりやすさではなく、作業のしやすさ、 ぶれのなさ、ルールのわかりやすさが重要なのだと思います。 はっきり言ってしまえば、Nurembergをニュルンベルクにしたところで、読者が 増えるわけじゃないですし(笑)。本当に分かりやすさ、親切さをやるなら、訳語の 選択以前にもっとすることがありますよね。「初めての人のためのopenSUSE」の ようなポータルページを作るとか。そういう特定目的のページ内では、訳語や 日本語表現をターゲットに合わせて「分かりやすく」変えれば良いわけで。 まずは、むしろ特定の読者を想定しない、グローバルなドキュメントで訳語を どうするか、という問題なのだと思ってますが。 -- Ko Kazaana