野宮です. In the Message; Subject : [opensuse-ja] 英語が主体のコミュニティへ意見・要望を届けるために (was "Re: [opensuse-ja] Re: SUSE10.3 の販売禁止?") Message-ID : <45D55102.50500@gmx.net> Date & Time: Fri, 16 Feb 2007 15:36:50 +0900 [松本さん] == Satoru Matsumoto <helios_reds@gmx.net> has written: 松本さん> 「論理的」ということと「ロジカルである」ということが必ずしもイコールでは 松本さん> ないことにまず気をつけないと、混同して話がすれ違いやすくなるでしょう。 松本さん> そこらへんについては、以下のブログ 松本さん> http://wordpress.rauru-block.org/index.php/1207 松本さん> 及び、そこから辿れるリンク 松本さん> http://www.din.or.jp/~tud/diary/990811-20.html#990813 松本さん> あたりを読むと「ああ、なるほど…」とうなずける部分が多々あるのではないか 松本さん> と思います。 拝見しました.西村肇の論文を読んではいませんが,ここに書かれてある「logical な表現と論理的表現の違い」を理解出来ずにいます.つまり,「完全で正確=あい まいさがない」表現が論理的だとのことですが,これには疑問を感じます. 果たして,「完全で正確」というのは,「その時々の社会や時代の背景に於て」と いう相対性を超越するものかであるかの印象を受けますが? 例えば,「完全で正確な記述」が求められるものとしては,やはり,「科学」が上 げられるでしょう. 「科学の理論は,何時,如何なる場所でも成立する,絶対的なものである」という 印象を与えがちですが,T, kuhn がその著書「科学革命の構造」で明らかにしたよ うに,科学も,「科学者と称される専門家集団の社会心理的平面で成立している」, 従って相対的なものでしかありません.つまり,「完全で正確な記述」というのは, 理論が発表された当時の「科学という専門家集団の集団的アイデンティティに照ら しての評価」だと考えます.この意味で,「論理的」であろうと,「logical」であ ろうと,seeming reasonable 乃至は,seeming sensible であるいうことに於て同 等と考えます. お教え戴いたHPでは,「日本語での論理的」という言葉の意味を今一つ理解出来ず にいますが.また,文学作品で論理性を云々するのも如何なものかと. ともあれ,お教え戴いたHPを読んでいて,ふと, 「標準語と大阪弁とではどちらが論理的表現に適しているか?」 と考えてみました.どちらも同じの日本語ではないか,と仰る向きもおられるやも 知れませんが.それは,違います.「標準語」は,「アメリカ英語」同様に作られ た言語体系ですが,「大阪弁」はネイティブな言語体系と言い得ると考えています. 実際,自然,社会的分節態様が,「標準語」と「大阪弁」では異なる,というのを 実感することが多いのです.つまり,大阪弁にはある表現を標準語で表現しようと しても出来ず,その場合は,大阪弁で言い.「こういうニュアンスの言葉だ」とい うことを付け加えると相手の人も理解して呉れることが多いのです. 例えば,大阪弁には,話相手との関係を緩衝する表現が多々あるのですが,標準語 ではそれに相当する表現が見当たりません.そのこともあって,大阪出身の仲間同 士では.「標準語というのは,キツイなぁ〜」というのが共通意見でした. このことは,情報論流に言えば,「大阪弁の方が冗長度が高い」ということになる のだろう,と考えています.このことから,日本語は,英語に比べて格段に冗長度 が高く,従って.英語の方が論理的表現に向いている,ということを言われている のかなぁ〜,とも思ったりしています. しかし,イギリス人の書いたものをお読みになった方はお解りだと思いますが,イ ギリス英語は,アメリカ英語に比して遥かに冗長度の高いものであり,それは,英 国人の「教養主義」に由来する,ということは,夙に周知のことでもあります. ということで,ここで言われている英語というのは,「1913年に構成されたアメリ カ英語」を指示されていると受け止めています. # 蛇足ながら # 上にいう「標準語」は「東京弁」のことでは?,と思われる方もおられるかも知 # れませんが,「標準語」のことです.つまり,「東京弁」を話すご一家のお世話 # になったことがありますが,この方達と話をしていますと,自然,社会の分節態 # 様に大きな違和感を感じなかった,という経験があるものですから.寧ろ,同じ # 感覚なだなぁ〜,と驚いた程です, さて,dvi2tty のテストをしよう,っと! --- 野宮 賢 mail-to: nomiya @ galaxy.dti.ne.jp 「先端技術の開発は、優れた頭脳を持つ人間が集中しないと成功しない。 しかし、技術開発と、それが何をもたらすかを考えることは別だ。 一人の人間に二つは望めない。」 -- M. Crichton -- --------------------------------------------------------------------- To unsubscribe, e-mail: opensuse-ja+unsubscribe@opensuse.org For additional commands, e-mail: opensuse-ja+help@opensuse.org