Re: Re: [suse-linux-ja] 「DB2」開 発者版を格安販売の記事(SLES9の評価版のこと)
M. Takeyamaです。 #ちょっと長くなりました。(気合を入れて書きました。) tiwai@suse.de wrote:
At 28 Sep 2004 21:44:31 +0900, <uozekat@mail.goo.ne.jp> wrote:
SLES9のメンテナンスパッケージは、このメンテナンスWebを通じて提供 されます。つまり、最新状態でご評価いただくためにこのような仕組み になっています。 SLES系はそうなんですか。(今まで利用したことがないもので。) #多分、RHN(Red Hat Network)みたいなやり方なんですね。
個人的には、RHNのやり方には問題があると思っています。 #バイナリパッケージや商業ソフト(クローズドソース)のソースコード #の自由な配布や開示までは求めませんが、GPLのSRPMの配布に #まで著しく制限をかけているような感じするんですよね。
1次配布者からお金を払ってGPLのSRPMの供給を受けても良いですけど、 その人(団体)が自由に2次配布をおこなっても良いはずなのに... #実際には、RHNのSRPM(2次配布以降の配布物として)が出まわって #いるのを聞いたことありませんから。
ディストリビューションの二次配布に関しては、各プログラムの著作権の他に ディストリビューションとしてまとめたもののいわば「編集権」がある、 ということらしいです。 これは理解できますよ。 基本的に、以前に, hiuraさんが発言されているように、OpenSourceな Projectは、ソースコードの配布には責任を持ちますがバイナリまで にはかならずしも責任を持たない。 パワーユーザならともかく一般ユーザだとその恩恵に預かりにくい。 ディストロの存在価値はそれらOpenSourceなProjectの成果物をうまく 調整して、より便利に使えるように附加価値をつける。 (パッチなど継続的に附加価値を維持し続ける) http://lists.suse.com/archive/suse-linux-ja/2004-Sep/0064.html
この場合、具体的なディストロのやっていることなどを簡単に リストアップしてみると。 ・OpenSource(GPLなどのライセンス)のバイナリを作成する。--- RPM(SRPM) ・それらRPMのバイナリをディストリビューションとしてまとめる。 ・インストラなどインストールを簡単にできるようにする。 ・インストール後は, YAST(YOU)でパッチなどをあてれるよう利便性をはかる。 (・各種問い合わせや技術的なサポートを行う) などのことになるのかな。
ですから、個々の SRPM は再配布できるかもしれないが、全体のシステムとし て再配布するのは別問題、と。 SLES や RHAS の主張としては、そういうことでしょう。 日本以外でどういう主張になっているのかは分かりませんが。 私の場合、「全体のシステムを再配布することを許して」とは言っていません。 「バイナリパッケージRPMの再配布(2次配布)を許して」ともは言っていません。 RedHatNetworkやYOU(?)でのシステム配布の仕組みを使わないかたちでの 方法論。SRPM(ソース)の配布はあってもよいのではないかと思います。 #RedHatNetworkやYOU(?)の仕組み自体にも「編集権」があると思いますから。
私が知らないだけでかもしれませんが、それらのSRPMが2, 3次配布された という話が聞いたことありません。あれだけ膨大な契約数があってですよ。 #個人では、SLES, RHASは使ったことがないので間違った認識で発言して #いるかもしれません。
また、GPL のソース配布は、あらゆる場合に常に必要、という訳ではないです よね。もしそうだったら、例えば社内で極秘開発中のプログラムに対しても、 公開前に配布義務が生じる、ということになってしまいかねません :) はい、そこらあたりは了解しています。
例) KDE ProjectのSUSEのパッケージでもバイナリー(ftp.kde.org)は置いて あるがSRPMがおいてないことってたまにあります。 また、SRPMとRPMのバージョンが一致していないことなどもありましたね。 (SRPM --- 最初のリビジョン。 RPM --- 更新、改良の最新版なんてこと) #メンテナーさんが忙しくそこまで手がまわっていない証拠なんですけど。:-) #厳密性から言うと必ずしも守られていないと思うが、許容範囲ですね。(私の) #また、ftp.kde.orgのサーバにも物理的なDISKの容量制限あったりしますから GPLの配布条件では、 GPLのソースから生成されたバイナリを入手する際に配布元に対してソース の開示も同時に求める場合、すみやかに、かつ適切な方法でそれに応じな ければいけなかったと思います。 --- うろ覚えですけど。 現実問題(不特定多数のユーザーに対して)としてメールでの問合わせに 個別対応して、その都度ソースを配送するみたいのでは効率が悪い。 #適切な方法での対応にはならないだろうことが推測されます。 よって、anoymous ftp公開などで不特定多数のユーザにバイナリ(RPM)を 配布する時は、ソース(SRPM)の同時に公開するような方法論を取って いると理解しています。 ”極秘開発中のプログラム”などに適応する場合は、公開前に配布義務 が生じるとまではいかないと思います。 #これに関しては、GPLの精神とその遵守というような開発者側の心の問題 #(倫理観という範疇)になるように思います。 #そういう意味で、リチャードストールマンが好き/嫌いは別として #GPL(LGPL)の概念はすごいよな。 と思います。(崇拝まではしませんけどね) -----(余談モード)------ オープンソース、オープンソースと叫ばれて、今までクローズドで ソースを作成してきた会社が、戦略上オープンソースの手法を 取り入れて方向転換するところはたくさんありますが... なかなかオープンソースの精神を習得するまでには至って いないのではないか と思ってしまいます。 #自分自身がそれらを十分理解しているかどうかわかりませんが... #プログラムを書く人などには発想が180度転換するようなことなので #ライセンスのことに関して一時期、深く考えた時期ありましたね。 オープンソースのコミニュティの人達を”ならず者”呼ばわり してきた人(仕事とはいえ情熱を傾けて攻撃してきた人々が...) ある日、突然、オープンソースの擁護者、体験者として 活動することもあるわけですから... #そんなのあり(実際あってしまうのがそれはそれですごかったりしますね) #あくまで、経験値と世の中をみわたした時の感覚的な感想。 ----------------- ----- M. Takeyama
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