[opensuse-ja] openSUSE 11.3でCanonプリンタが使えなくなった問題が解決
久保です。 11.3にアップデートしたらCanonインクジェットプリンタ(MP600やMP640)が使え なくなってしまったのですが、cupsのログレベルをdebugにしてメッセージを追 いかけたり、Googleで検索しまくった結果、gs 8.70のセキュリティ対策上の仕 様変更が原因らしいとわかりました。 https://bugzilla.novell.com/show_bug.cgi?id=633468 11.2の/usr/bin/gsはキヤノンのドライバが期待するとおりの出力を作ってくれ ていたのですが、11.3のgs 8.70はファイルの先頭に次のような警告を表示します。 *** Warning: GenericResourceDir doesn't point to a valid resource directory. the -sGenericResourceDir=... option can be used to set this. これを消すには、/usr/bin/gsのコマンドラインオプションに -sGenericResourceDir=/usr/share/ghostscript/8.70/Resource/ を追加するといいみたいです。-P-や-I./を追加してもいいようなことも見かけ たのですが、どうもうまく動かない。 そこで、キヤノンのドライバダウンロードサイトからソースファイルをダウン ロードしてきて、pstocanonijというフィルタプログラムを作り直したところ、 うまく動くようになりました。 --- pstocanonij.c.orig 2009-04-23 18:59:38.000000000 +0900 +++ pstocanonij.c 2010-10-15 15:08:31.412877359 +0900 @@ -868,7 +868,10 @@ strncat(gs_exec_buf, "/", 255 - strlen(gs_exec_buf)); strncat(gs_exec_buf, GS_BIN, 255 - strlen(gs_exec_buf)); snprintf(gs_cmd_buf, 1023, +/* "%s -r%d -g%dx%d -q -dNOPROMPT -dSAFER -sDEVICE=ppmraw -sOutputFile=- -| ", +*/ + "%s -r%d -g%dx%d -q -dNOPROMPT -dSAFER -sDEVICE=ppmraw -sGenericResourceDir=/usr/share/ghostscript/8.70/Resource/ -sOutputFile=- -| ", gs_exec_buf, reso, (int)(p_size->width * (float)reso / 72.0), (int)(p_size->length * (float)reso / 72.0)); 本当は、バージョン番号が入ったパス名を埋め込むのはいやだったのですが、と りあえず急場しのぎということで。 -- ---------------------------------------------------------------------- 久保 元治 (株)サードウェア Motoharu Kubo 274-0815 千葉県船橋市西習志野3-39-8 mkubo@3ware.co.jp URL: http://www.3ware.co.jp/ Phone: 047-496-3341 03-4530-0521 (内線201) Fax: 047-496-3370 携帯: 090-6171-5545 GPG fingerprint: D2B0 F02A 4A7F 3FD2 1A66 EF2E F990 D04B 2A83 D477 ★弊社からのメールはZ-Linuxメールフィルタで全数検査しています★ ★ ブログを始めました http://blogs.itmedia.co.jp/ossway/ ★ -- To unsubscribe, e-mail: opensuse-ja+unsubscribe@opensuse.org For additional commands, e-mail: opensuse-ja+help@opensuse.org
はとちゃん@小江戸らぐです。 素晴らしい! この情報は、印刷で悩んでいるCanonユーザにとって福音ですね。 たぶん僕のLBP3300についても、同じ現象なのでしょう。 僕のほうは動やってやるのか、相変わらず他の方々にすがるしか なさそうですが、光が見えました。ありがとうございます。 (2010/10/15 15:20), Motoharu Kubo wrote:
久保です。
11.3にアップデートしたらCanonインクジェットプリンタ(MP600やMP640)が使え なくなってしまったのですが、cupsのログレベルをdebugにしてメッセージを追 いかけたり、Googleで検索しまくった結果、gs 8.70のセキュリティ対策上の仕 様変更が原因らしいとわかりました。
https://bugzilla.novell.com/show_bug.cgi?id=633468
11.2の/usr/bin/gsはキヤノンのドライバが期待するとおりの出力を作ってくれ ていたのですが、11.3のgs 8.70はファイルの先頭に次のような警告を表示します。
*** Warning: GenericResourceDir doesn't point to a valid resource directory. the -sGenericResourceDir=... option can be used to set this.
これを消すには、/usr/bin/gsのコマンドラインオプションに
-sGenericResourceDir=/usr/share/ghostscript/8.70/Resource/
を追加するといいみたいです。-P-や-I./を追加してもいいようなことも見かけ たのですが、どうもうまく動かない。
そこで、キヤノンのドライバダウンロードサイトからソースファイルをダウン ロードしてきて、pstocanonijというフィルタプログラムを作り直したところ、 うまく動くようになりました。
--- pstocanonij.c.orig 2009-04-23 18:59:38.000000000 +0900 +++ pstocanonij.c 2010-10-15 15:08:31.412877359 +0900 @@ -868,7 +868,10 @@ strncat(gs_exec_buf, "/", 255 - strlen(gs_exec_buf)); strncat(gs_exec_buf, GS_BIN, 255 - strlen(gs_exec_buf)); snprintf(gs_cmd_buf, 1023, +/* "%s -r%d -g%dx%d -q -dNOPROMPT -dSAFER -sDEVICE=ppmraw -sOutputFile=- -| ", +*/ + "%s -r%d -g%dx%d -q -dNOPROMPT -dSAFER -sDEVICE=ppmraw -sGenericResourceDir=/usr/share/ghostscript/8.70/Resource/ -sOutputFile=- -| ", gs_exec_buf, reso, (int)(p_size->width * (float)reso / 72.0), (int)(p_size->length * (float)reso / 72.0));
本当は、バージョン番号が入ったパス名を埋め込むのはいやだったのですが、と りあえず急場しのぎということで。
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久保です。
素晴らしい! この情報は、印刷で悩んでいるCanonユーザにとって福音ですね。 たぶん僕のLBP3300についても、同じ現象なのでしょう。 僕のほうは動やってやるのか、相変わらず他の方々にすがるしか なさそうですが、光が見えました。ありがとうございます。
Cコンパイラやmakeなどの開発環境が入っていれば、たぶん次の手順でOKです。 (1) ソースtarボールをダウンロードしてきて展開する。 (2) pstocanonij/pstocanonij.cを修正する。 (3) libsディレクトリでINSTALLファイルにしたがって./autogen.shやmakeを実 行 (4) pstocanonijディレクトリで同様に./autogen.shやmakeを実行 (5) pstocanonij/filter/pstocanonijを/usr/lib/cups/filterディレクトリにコ ピー 配布されているドライバは32ビット版ですが、Canonの「秘密がつまったライブ ラリ」とリンクする必要がないプログラムなので、64ビットOSで作った64ビット バイナリでもうまく動いています。 LBPシリーズはまだ確認していないのですが、少なくともpstocanonijフィルタで はなくて、LBP3300用などのCAPTドライバではpstocapt*というフィルタが、LIPS LX用ではpstoufr2cpcaというフィルタが入っています。いずれもGhostscriptが 必須なので、前のメールで書いたような修正で動くようになるのかもしれませんね。 -- ---------------------------------------------------------------------- 久保 元治 (株)サードウェア Motoharu Kubo 274-0815 千葉県船橋市西習志野3-39-8 mkubo@3ware.co.jp URL: http://www.3ware.co.jp/ Phone: 047-496-3341 03-4530-0521 (内線201) Fax: 047-496-3370 携帯: 090-6171-5545 GPG fingerprint: D2B0 F02A 4A7F 3FD2 1A66 EF2E F990 D04B 2A83 D477 ★弊社からのメールはZ-Linuxメールフィルタで全数検査しています★ ★ ブログを始めました http://blogs.itmedia.co.jp/ossway/ ★ -- To unsubscribe, e-mail: opensuse-ja+unsubscribe@opensuse.org For additional commands, e-mail: opensuse-ja+help@opensuse.org
はとちゃん@小江戸らぐです。 週末にやってみました。 pstocapt.cに同じところがあったので変更して、makeしました。 glib関連のライブラリはインストールしているのですが、なぜかglibが ないということで途中で止まりましたが、pstocaptは生成されたので、 これをコピーしました。 再起動して印刷してみましたが、状況は変化ありませんでした。 以前にメールしました以下のメッセージ*も*解決しないとダメなんでしょうね。 E [15/Aug/2010:12:15:53 +0900] [Job 138] ccp recv_packet error, exit E [15/Aug/2010:12:15:53 +0900] [Job 138] ccp send_data error, exit でも、解決に向けて一歩前進したと思っています<気持ちが大切! また進捗がありましたら、報告させていただきます。 (2010/10/15 16:57), Motoharu Kubo wrote:
久保です。
素晴らしい! この情報は、印刷で悩んでいるCanonユーザにとって福音ですね。 たぶん僕のLBP3300についても、同じ現象なのでしょう。 僕のほうは動やってやるのか、相変わらず他の方々にすがるしか なさそうですが、光が見えました。ありがとうございます。
Cコンパイラやmakeなどの開発環境が入っていれば、たぶん次の手順でOKです。
(1) ソースtarボールをダウンロードしてきて展開する。 (2) pstocanonij/pstocanonij.cを修正する。 (3) libsディレクトリでINSTALLファイルにしたがって./autogen.shやmakeを実 行 (4) pstocanonijディレクトリで同様に./autogen.shやmakeを実行 (5) pstocanonij/filter/pstocanonijを/usr/lib/cups/filterディレクトリにコ ピー
配布されているドライバは32ビット版ですが、Canonの「秘密がつまったライブ ラリ」とリンクする必要がないプログラムなので、64ビットOSで作った64ビット バイナリでもうまく動いています。
LBPシリーズはまだ確認していないのですが、少なくともpstocanonijフィルタで はなくて、LBP3300用などのCAPTドライバではpstocapt*というフィルタが、LIPS LX用ではpstoufr2cpcaというフィルタが入っています。いずれもGhostscriptが 必須なので、前のメールで書いたような修正で動くようになるのかもしれませんね。
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久保です 返事が遅れてしまいました。ウチにもはとちゃんのモデルとは別のレーザプリン タがあるので、試してみようと思っていますが、まだ試せていません。 recv_packetとかsend dataなどのエラーが出ているようなので、どうもこっちの 方は別の問題があるようですね。 お役に立てなくてすみません。
はとちゃん@小江戸らぐです。
週末にやってみました。 pstocapt.cに同じところがあったので変更して、makeしました。 glib関連のライブラリはインストールしているのですが、なぜかglibが ないということで途中で止まりましたが、pstocaptは生成されたので、 これをコピーしました。
再起動して印刷してみましたが、状況は変化ありませんでした。 以前にメールしました以下のメッセージ*も*解決しないとダメなんでしょうね。
E [15/Aug/2010:12:15:53 +0900] [Job 138] ccp recv_packet error, exit E [15/Aug/2010:12:15:53 +0900] [Job 138] ccp send_data error, exit
でも、解決に向けて一歩前進したと思っています<気持ちが大切! また進捗がありましたら、報告させていただきます。
(2010/10/15 16:57), Motoharu Kubo wrote:
久保です。
素晴らしい! この情報は、印刷で悩んでいるCanonユーザにとって福音ですね。 たぶん僕のLBP3300についても、同じ現象なのでしょう。 僕のほうは動やってやるのか、相変わらず他の方々にすがるしか なさそうですが、光が見えました。ありがとうございます。
Cコンパイラやmakeなどの開発環境が入っていれば、たぶん次の手順でOKです。
(1) ソースtarボールをダウンロードしてきて展開する。 (2) pstocanonij/pstocanonij.cを修正する。 (3) libsディレクトリでINSTALLファイルにしたがって./autogen.shやmakeを実 行 (4) pstocanonijディレクトリで同様に./autogen.shやmakeを実行 (5) pstocanonij/filter/pstocanonijを/usr/lib/cups/filterディレクトリにコ ピー
配布されているドライバは32ビット版ですが、Canonの「秘密がつまったライブ ラリ」とリンクする必要がないプログラムなので、64ビットOSで作った64ビット バイナリでもうまく動いています。
LBPシリーズはまだ確認していないのですが、少なくともpstocanonijフィルタで はなくて、LBP3300用などのCAPTドライバではpstocapt*というフィルタが、LIPS LX用ではpstoufr2cpcaというフィルタが入っています。いずれもGhostscriptが 必須なので、前のメールで書いたような修正で動くようになるのかもしれませんね。
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On Fri, Oct 15, 2010 at 04:08:55PM +0900, はとちゃん wrote:
素晴らしい! この情報は、印刷で悩んでいるCanonユーザにとって福音ですね。 たぶん僕のLBP3300についても、同じ現象なのでしょう。 僕のほうは動やってやるのか、相変わらず他の方々にすがるしか なさそうですが、光が見えました。ありがとうございます。
ブラザーのプリンタでも、たぶん同じ現象でしょう。印刷できません。 SNMPの通信後、データを送っている形跡がありませんでした。 で、ソース改造ではなくて、gsにラッパーかませるというのは どうでしょうね。 oota -- To unsubscribe, e-mail: opensuse-ja+unsubscribe@opensuse.org For additional commands, e-mail: opensuse-ja+help@opensuse.org
小笠原です。
openSUSE 11.4 で問題になっている問題は:
1. GS 8.70 の仕様変更に基づきオプションを加えないと動かない
ことがある(Kubo さんが対応方法を提唱されたもの:これって、
Ubuntu とかではまだ騒ぎになってない
ようだけど……?)
2.
2010年10月23日21:42 gwmaster
On Fri, Oct 15, 2010 at 04:08:55PM +0900, はとちゃん wrote:
素晴らしい! この情報は、印刷で悩んでいるCanonユーザにとって福音ですね。 たぶん僕のLBP3300についても、同じ現象なのでしょう。 僕のほうは動やってやるのか、相変わらず他の方々にすがるしか なさそうですが、光が見えました。ありがとうございます。
ブラザーのプリンタでも、たぶん同じ現象でしょう。印刷できません。 SNMPの通信後、データを送っている形跡がありませんでした。
で、ソース改造ではなくて、gsにラッパーかませるというのは どうでしょうね。
oota -- To unsubscribe, e-mail: opensuse-ja+unsubscribe@opensuse.org For additional commands, e-mail: opensuse-ja+help@opensuse.org
-- Naruhiko Ogasawara (naruoga@gmail.com) -- To unsubscribe, e-mail: opensuse-ja+unsubscribe@opensuse.org For additional commands, e-mail: opensuse-ja+help@opensuse.org
小笠原と申します。 Free OS の印刷大好きという変態です。 すみません、gwmaster さんにDMでしかも書きかけ送ってしまいました。 破棄願います。 どうも openSUSE 11.4 の印刷問題は二つあって、 1. gs 8.70 の仕様変更にともないデータ作成フィルタが動作しない 2. 一部のベンダ製バックエンド(通信)モジュールが動作しない ということですね。 1. は久保さんが対策案を提案したもので、CanonさんのBJドライバ や、多分 gwmaster さんがおっしゃっているように Brother のドラ イバで起きているのも同じ問題でしょう。 対策としては、 - 対応するPPDのcupsFilterまたはFoomaticRIPCommandLineフィール ドでgsを呼び出している場合、そこにオプションを追記する。 - 久保さんの対策のように、ソースがある場合は gs を呼び出している 部分を改変してビルド。 - gwmasterさんの提案されているように、gsにラッパーを被せる。 ということがあるかなーと思います。 一方で、はとちゃんがハマっていた 2.の方はしんどいですね。 CUPS 開発者の Michael Sweet はベンダ製ドライバおよびバックエンド のサポートは一切しない方針を貫いてますし、ベンダの対応を待つより 手はない……というのが、正直なところです。 ただ、もしかしてバックエンドモジュールが単に双方向通信などの機能 を提供することが目的で、印刷なら普通に9100番ポートが使えるので あれば、ベンダ独自のポートを使うのは止め、CUPSの9100番ポートで 印刷をしてみるという手があるかなとは思います。 さて我が環境であります Ubuntu 10.10 は gs が 8.71 にあがってますね。 ですが ChangeLog を見ると Windows 版のコンパイル環境を変えただけ みたいです。 んで CUPS は 1.4.4 ですね。 ということで、もしかしたら Ubuntu 方面でも同じ問題が生じるかも、 ですし、そうしたらもっといろんなケースが出てきたり、いろんな 動きが出てくるかも分かりませんね。 そうでないとしたら何が違うかをしらべる必要が出てくるでしょう。 [以上] -- Naruhiko Ogasawara (naruoga@gmail.com) -- To unsubscribe, e-mail: opensuse-ja+unsubscribe@opensuse.org For additional commands, e-mail: opensuse-ja+help@opensuse.org
久保です。
で、ソース改造ではなくて、gsにラッパーかませるというのは どうでしょうね。
/usr/bin/gsを/usr/bin/gs-binなどにリネームして、/usr/bin/gsをシェルスク リプトなどで作ってラッパーにするという手ですね。 -sGenericResourceDir=/usr/share/ghostscript/8.70/Resource/ というオプションを適当な位置に挿入すればいいと思うので、この方法でもいけ るのかもしれません。 ただ、プリンタドライバ以外にもgsを使うアプリケーションがあるかもしれない ので、すべてOKかどうかはなんとも言えないと思います。ということで、あえて この方法はチャレンジしていません。 # gsを使う他のアプリでも、上のオプションがないときに出る警告メッセージは # 問題になると思います。だからラッパーを作ってしまう方が汎用的なのかもし # れないなぁ、とも思っています。 -- 久保 元治 -- To unsubscribe, e-mail: opensuse-ja+unsubscribe@opensuse.org For additional commands, e-mail: opensuse-ja+help@opensuse.org
野宮です.
In the Message;
Subject : Re: [opensuse-ja] openSUSE 11.3でCanonプリンタが使えなくなった問題が解決
Message-ID : <20101023124231.GA82370@ns.ribbon.or.jp>
Date & Time: Sat, 23 Oct 2010 21:42:32 +0900
gwmaster
ブラザーのプリンタでも、たぶん同じ現象でしょう。印刷できません。 SNMPの通信後、データを送っている形跡がありませんでした。
openSUSE 11.1 + CUPS-1.4.4 ですが,Brother HL-4040CN を使えています. ただし, # cp /usr/lib64/cups/filter/foomatic-rip /usr/lib/cups/filter とした上での話です.
で、ソース改造ではなくて、gsにラッパーかませるというのは どうでしょうね。
gs の問題では無い,と思いますが. 因みに,ghostscript-8.70, ghostscript-8.62 でテストをしました. --- ┏━━┓彡 野宮 賢 mail-to: nomiya @ galaxy.dti.ne.jp ┃\/彡 ┗━━┛ 「私たちが今日直面している化学物質の危険性に関する疑問に対し、通常の 科学的な正確さをもって答えようとすれば、たぶんさらに数十年を要するで あろう。」 -- J. V. Rodricks -- -- To unsubscribe, e-mail: opensuse-ja+unsubscribe@opensuse.org For additional commands, e-mail: opensuse-ja+help@opensuse.org
小笠原です。
超長文になっちまいました。すみません。
プリンタに多少知見があるものとしていうと、プリンタの場合、機種に
よっても、ドライバの種類、たとえばPostScriptやその互換言語 (Brother
さんの場合 BR-Script) で印刷するものと独自言語で印刷するもの、
構成から使うミドルウェアからなにから全く違うので、野宮さんのよう
に環境と機種名とドライバ名を書いていただけたりするといろいろ
うれしいです。
2010年10月25日16:07 野宮 賢 / NOMIYA Masaru
野宮です.
こんにちは。
openSUSE 11.1 + CUPS-1.4.4 ですが,Brother HL-4040CN を使えています. ただし,
# cp /usr/lib64/cups/filter/foomatic-rip /usr/lib/cups/filter
とした上での話です.
おお、有力な情報。 野宮さんは 64bit 環境をお使いなんですね。 cups が他のすべてのファイルについては /usr/lib64/cups/ の下を 見に行くのに、filter (ドライバ PPD ファイル *cupsFilter に記載が あります) だけ /usr/lib/cups/filter しか見に行かないのであれば、 CUPS のバグっぽいですね。 そうでなくて、CUPS は常に /usr/lib/cups の下しか見に行って いないのに、foomatic が lib64 の下にしかないとしたら、パッケー ジのミスだと思います。 # つか FHS の仕様: # http://www.pathname.com/fhs/pub/fhs-2.3.html#LIBLTQUALGTALTERNATEFORMATESSEN... # を見ると、foomatic-rip は単なるフィルタ(=実行ファイル)なので # lib64 に置くのはあんまり適切ではないような。 どっちにしても foomatic-rip を使っているプリンタは 64bit だと 全滅なような気がするんですが、なんでこんな派手なバグが 今まで残ってるんですかね? みんな印刷しないのかしら。 なお他の distro はということで自分が一番分かる Ubuntu ですが、 64bit の環境がないのでパッケージ情報を調べたら、 http://packages.ubuntu.com/maverick/amd64/cups/filelist http://packages.ubuntu.com/maverick/amd64/foomatic-filters/filelist Ubuntu は少なくとも CUPS についてはlib64を使わないパッケー ジングをしてますね。 ということで野宮さんのケースは foomatic の問題以外は存在しない、 でよくて、他の 64bit 環境のみなさんも /usr/lib/cups/filters にコピれ、 でOKなのですが。 Linux のドライバは各ベンダさん、時代によって作りがかなり違うよう なので、すべての Brother さんのプリンタ/ドライバが
gs の問題では無い,と思いますが.
とは言い切れないと思います。 もし foomatic-rip のコピーで直らなかったら、ラッパーかますだけなら 簡単なので gs ラップ作戦は試す価値はあるのではないかと。 あと、過去メールをほじくり返すのがめんどうなのですが、昔今井さんも Brother の印刷不具合に悩まれていたように思います。 その場合は確か印刷データが不正に短い(異常なデータが生成される) という報告だったと記憶しています。 これについては foomatic / gs (の今回話題の問題) どちらでもないと思 われるので、ちょっと悩ましいですね。 データ生成でコケるのであれば gs との i/f が変わったとか、実はバグを 踏んでたとかが一番可能性があるので、gs のバージョン下げると直る かもわかりません。 Brother さんはフィルタ部分についてはソース公開してないんですよねぇ。 ダメモトで客相にメール投げるしか手が思いつきません。 あるいは gutenprint でサポートされてたらラッキーとか。 http://gimp-print.sourceforge.net/ [以上] -- Naruhiko Ogasawara (naruoga@gmail.com) -- To unsubscribe, e-mail: opensuse-ja+unsubscribe@opensuse.org For additional commands, e-mail: opensuse-ja+help@opensuse.org
今井です。 (2010年10月25日 17:01), Naruhiko Ogasawara wrote:
あと、過去メールをほじくり返すのがめんどうなのですが、昔今井さんも Brother の印刷不具合に悩まれていたように思います。 その場合は確か印刷データが不正に短い(異常なデータが生成される) という報告だったと記憶しています。 これについては foomatic / gs (の今回話題の問題) どちらでもないと思 われるので、ちょっと悩ましいですね。
データ生成でコケるのであれば gs との i/f が変わったとか、実はバグを 踏んでたとかが一番可能性があるので、gs のバージョン下げると直る かもわかりません。
呼ばれた様なので.... えーっと印刷自体を全くしないので絶賛放置中です。 (Windows環境があるし、プリンタを所有しているのは私ではないこともあって) まあopenSUSE 11.1やopenSUSE 11.2だと全く問題なく印刷できる (VirtualBoxのゲスト環境でも確認済み)ので、openSUSE 11.3特有の 問題である事は確かです。 gs回りについては確認とか一切していません.....。 -- /***********************************/ /* Masaru Imai (mforce4@gmail.com) */ /***********************************/ -- To unsubscribe, e-mail: opensuse-ja+unsubscribe@opensuse.org For additional commands, e-mail: opensuse-ja+help@opensuse.org
野宮です.
In the Message;
Subject : [opensuse-ja] Re: [opensuse-ja] Re: openSUSE 11.3でCanonプリンタが使えなくなった問題が解決
Message-ID :
小笠原です。
あ、今井さん、読んだというか「ブラザーと言えば」と思い出した
だけなので、困ってないなら別に放っておいていいです。
困っているなら、直ったほうが幸せになるだろうから、私にできる
ことであればお手伝いしますけど。
2010年10月25日19:49 野宮 賢 / NOMIYA Masaru
野宮です.
どもです。
気になるので,調べてみました.
ありがとうございますっ! ところで前提なんですが、ベースバージョンは 11.1 なんでしょうか? ですかね。
/usr/lib64/cups/filter
にある foomatic-rip は.openSUSE 11.1 由来の物でした. で,CUPS-1.4.4 を取り込んだサイト
おお、なんと。
http://download.opensuse.org/repositories/Printing/openSUSE_11.1/x86_64/
を見直しますと,
foomatic-filters-4.0.1-11.2.x86_64.rpm
<snip>
/usr/lib/cups/filter/foomatic-rip failed.
と,エラーになります.
/etc/cups/cupsd.conf の LogLevel を debug にしてログ取ったら エラー理由とか分かりませんかね? ちなみに foomatic-rip の最新は 4.0.5 ですから、それもあんまり 新しくないですね。まぁ 11.1 用だしなあ。 Foomatic は 3 系までは Perl で、4 系で Pure C に書き直された ので、あんまりマイナーバージョンが若いのはよくないかもです。
そこで,11.1 の DVD から,敢えて
foomatic-filters-3.0.2-269.46.i586.rpm
をインストールし,/usr/lib/cups/filter に foomatic-rip が入ったのを確 認し,テスト印刷をしますと,問題なく印刷されました.
なるほど。
これは,http://localhost:631/ での話ですが,
ちなみにここでのテスト印刷は、昔はただ PS ファイルを投げてる だけだったんですが、CUPS 1.4 系から、CUPSが PS データを作っ てキューに投げる格好に変わってます。
YaST2 上でテスト印刷をしようとしますと,エラー.
CUPS API の仕様変更かバグを踏んだかどっちかですかねえ。
ここで,上記のサイトから
yast2-printer-2.20.2-45.1.x86_64.rpm
をインストールしますと,YaST2上でもテスト印刷が出来ました(メッセージが 英語表記になりますが).
なるほど。
小笠原さん> Ubuntu は少なくとも CUPS についてはlib64を使わないパッケー 小笠原さん> ジングをしてますね。
openSUSE も,11.2 迄ではないか,と思います.
なるほどぉ。 しろーとくさい質問するんですが(いや実際 openSUSE はしろーと)、 openSUSE って pakages.debian.org や packages.ubuntu.com みたいな、 パッケージ名やパッケージの説明文、含んでいるファイルからパッケージ をつきとめてそのデータを調べられるようなサービスってあるんですか? そういうのがあれば、こういう問題のときに、自分が持ってない環境に ついて調べるのがラクなんだけどなあ、と。 さてと、私も openSUSE 11.4 M2 あたりで環境作って調べてみるか。 では。 -- Naruhiko Ogasawara (naruoga@gmail.com) -- To unsubscribe, e-mail: opensuse-ja+unsubscribe@opensuse.org For additional commands, e-mail: opensuse-ja+help@opensuse.org
野宮です.
In the Message;
Subject : [opensuse-ja] Re: [opensuse-ja] Re: openSUSE 11.3でCanonプリンタが使えなくなった問題が解決
Message-ID :
小笠原です。
逐語的リプライはみなさんついてくるのも億劫でしょうから
さらりと。
2010年10月25日21:25 野宮 賢 / NOMIYA Masaru
野宮です.
どもです。
いえ,11.3 でも 4.01 です.
おやま。 だれか OBS とかで 4.0.5 のパッケージ作ってないのかな。 まあ、地雷踏むよりかは DVD に入ってる 3 系に下げたほうが 硬いでしょうけど。
ともあれ,debug で error_log を見てみました.
<snip>
エラーは,これだけです.
関係なさそうですね。
しっかし,おかしなエラーだなぁ〜......
多分無視して大丈夫……だと、思います。
小笠原さん> CUPS API の仕様変更かバグを踏んだかどっちかですかねえ。
testprint.ps が無い,というメッセージでした.
おっと、意外にも当たっていた。 私が雑学的に書いた:
小笠原さん> ちなみにここでのテスト印刷は、昔はただ PS ファイルを投げてる 小笠原さん> だけだったんですが、CUPS 1.4 系から、CUPSが PS データを作っ 小笠原さん> てキューに投げる格好に変わってます。
ですが、この CUPS 1.3 系までのテストファイル名が testprint.ps なんですね。 で、CUPS 1.4 系からは PS データを自己生成するようになったか らこのファイルがなくなったので、YaST からのテスト印刷でコケ ると。 テスト印刷ができない以外は多分大丈夫なので、気にしないで古い YaST 使い続けててもよさそうではありますね。
このパッケージで,testprint.ps が入りました.
ということで、CUPS からなくなったのでパッケージで独自で用意 した、ということなんでしょう。 あんまりさらさらしてないですね。 すみません。 [以上] -- Naruhiko Ogasawara (naruoga@gmail.com) -- To unsubscribe, e-mail: opensuse-ja+unsubscribe@opensuse.org For additional commands, e-mail: opensuse-ja+help@opensuse.org
松本です。 Naruhiko Ogasawara wrote:
しろーとくさい質問するんですが(いや実際 openSUSE はしろーと)、 openSUSE って pakages.debian.org や packages.ubuntu.com みたいな、 パッケージ名やパッケージの説明文、含んでいるファイルからパッケージ をつきとめてそのデータを調べられるようなサービスってあるんですか?
そういうのがあれば、こういう問題のときに、自分が持ってない環境に ついて調べるのがラクなんだけどなあ、と。
面倒だと思いますが、そういう場合はたぶん、software.o.o で検索かけて http://software.opensuse.org/search?q=cups&baseproject=openSUSE%3A11.3&lang=ja そこから「OBS プロジェクトに移動」で OBS に進み # まぁ、上記は飛ばしていきなり OBS で検索かけても OK ですが…。 「Packages」タブから当該パッケージを探して進み、 https://build.opensuse.org/package/show?package=cups&project=openSUSE%3A11.3 「Source Files」タブを開いてファイルを確認してみるのが一番正確でしょうね。 ファイルの「名前だけ」や、Changelog だけを見ることができればいいのであれば http://fr2.rpmfind.net/linux/RPM/openSUSE_11.3.html で http://fr2.rpmfind.net/linux/RPM/opensuse/11.3/x86_64/cups-1.4.4-2.3.x86_64.... とか開いてみれば OK なんですが、そこからだとパッチの中身までは見ることが できないんで…。 以前は Novell のサイトに description 付きの Package list があったんです が、今は見当たらなくなってますね。 -- _/_/ Satoru Matsumoto - openSUSE Member - Japan _/_/ _/_/ Marketing/Weekly News/openFATE Screening Team _/_/ _/_/ mail: helios_reds_at_gmx.net / irc: HeliosReds _/_/ _/_/ http://blog.zaq.ne.jp/opensuse/ _/_/ -- To unsubscribe, e-mail: opensuse-ja+unsubscribe@opensuse.org For additional commands, e-mail: opensuse-ja+help@opensuse.org
松本です。 Naruhiko Ogasawara wrote:
2010年10月25日16:07 野宮 賢 / NOMIYA Masaru
: 野宮です.
openSUSE 11.1 + CUPS-1.4.4 ですが,Brother HL-4040CN を使えています. ただし,
# cp /usr/lib64/cups/filter/foomatic-rip /usr/lib/cups/filter
とした上での話です.
おお、有力な情報。 野宮さんは 64bit 環境をお使いなんですね。
cups が他のすべてのファイルについては /usr/lib64/cups/ の下を 見に行くのに、filter (ドライバ PPD ファイル *cupsFilter に記載が あります) だけ /usr/lib/cups/filter しか見に行かないのであれば、 CUPS のバグっぽいですね。 そうでなくて、CUPS は常に /usr/lib/cups の下しか見に行って いないのに、foomatic が lib64 の下にしかないとしたら、パッケー ジのミスだと思います。
# つか FHS の仕様: # http://www.pathname.com/fhs/pub/fhs-2.3.html#LIBLTQUALGTALTERNATEFORMATESSEN... # を見ると、foomatic-rip は単なるフィルタ(=実行ファイル)なので # lib64 に置くのはあんまり適切ではないような。
どっちにしても foomatic-rip を使っているプリンタは 64bit だと 全滅なような気がするんですが、なんでこんな派手なバグが 今まで残ってるんですかね? みんな印刷しないのかしら。
なお他の distro はということで自分が一番分かる Ubuntu ですが、 64bit の環境がないのでパッケージ情報を調べたら、
http://packages.ubuntu.com/maverick/amd64/cups/filelist http://packages.ubuntu.com/maverick/amd64/foomatic-filters/filelist
Ubuntu は少なくとも CUPS についてはlib64を使わないパッケー ジングをしてますね。
ということで野宮さんのケースは foomatic の問題以外は存在しない、 でよくて、他の 64bit 環境のみなさんも /usr/lib/cups/filters にコピれ、 でOKなのですが。
このへんについてだけ。 /usr/lib と /usr/lib64 についての記述、どこかで見た記憶があったので調べ てみたら、灯台もと暗し、Wiki の Portal:Printing に情報がありました。 http://en.opensuse.org/Portal:Printing openSUSE 11.3 provides a major cleanup of CUPS. Almost all our own patches were dropped to enforce a reset to almost 100% compliance with upstream. The main change is that a fixed "/usr/lib/cups/" directory is used on all platforms (in particular no longer "/usr/lib64/cups" on the 64-bit x86_64 platform). (...) つまり、11.3 では、これまで独自に当てていたパッチは一旦全部外してアップ ストリームの CUPS をそのまま使うようになった…ということですよね。 たぶんこれが中途半端で、「パッチ前提」で動いていた部分のケアができていな かったりするのかもしれません。 -- _/_/ Satoru Matsumoto - openSUSE Member - Japan _/_/ _/_/ Marketing/Weekly News/openFATE Screening Team _/_/ _/_/ mail: helios_reds_at_gmx.net / irc: HeliosReds _/_/ _/_/ http://blog.zaq.ne.jp/opensuse/ _/_/ -- To unsubscribe, e-mail: opensuse-ja+unsubscribe@opensuse.org For additional commands, e-mail: opensuse-ja+help@opensuse.org
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