[opensuse-ja] openSUSE 11.1 で無線 LAN(iwl3945) 通信中に kernel panic
長らくご無沙汰しています。koga です。
遅ればせながら先日やっと業務ノート PC を SuSE Linux 10.0 から
openSUSE 11.1 にアップグレードしたのですが、無線 LAN 通信中に
任意のタイミングで kernel panic が発生する現象に悩まされています。
機種: Panasonic CF-W5
OS: openSUSE 11.1(i586)
Kernel: 2.6.27.7-9-pae
iwl3945: Intel(R) PRO/Wireless 3945ABG/BG Network Connection driver for Linux, 1.2.26ks
発生するタイミングは不定で knetworkmanager で無線 LAN に接続後
早いときは数分、長いときは2時間くらいして気付くと固まっていて
CapsLock と ScrollLock の LED が点滅している感じです。
なお WEP, WPA どちらでも発生し、調べてみると下記の Bug[1] に該当
しているような気がしており、一度下記 Build Service にあった
kernel [2] にアップグレードしてみたのですが改善されませんでした。
[1] https://bugzilla.redhat.com/show_bug.cgi?id=473507
[2] http://download.opensuse.org/repositories/Kernel:/SL111_BRANCH/openSUSE_11.1...
SuSE Linux 10.0 ではこのようなことはなかったのですが(ipw3945
をビルドして組み込んで使ってました)、どなたか同じ現象で悩んで
いるかた、または回避方法をご存知の方いらっしゃいませんか？
他に必要な情報がありましたらお知らせください。
--
koga
松本です。 私自身は同機をいじったことがなく、また、普段からほとんど無線 LAN を使っ ていまませんので全く見当違いになってしまうかもしまいませんが、その場合は ご容赦ください。 koga さんは書きました:
遅ればせながら先日やっと業務ノート PC を SuSE Linux 10.0 から openSUSE 11.1 にアップグレードしたのですが、
うわぁ、一気に5段飛びアップグレードですか。いろいろ使い勝手が変わってい て戸惑うことも多いでしょうね。
無線 LAN 通信中に任意のタイミングで kernel panic が発生する現象に悩まされ ています。
機種: Panasonic CF-W5 OS: openSUSE 11.1(i586) Kernel: 2.6.27.7-9-pae iwl3945: Intel(R) PRO/Wireless 3945ABG/BG Network Connection driver for Linux, 1.2.26ks
発生するタイミングは不定で knetworkmanager で無線 LAN に接続後 早いときは数分、長いときは2時間くらいして気付くと固まっていて CapsLock と ScrollLock の LED が点滅している感じです。
なお WEP, WPA どちらでも発生し、調べてみると下記の Bug[1] に該当 しているような気がしており、一度下記 Build Service にあった kernel [2] にアップグレードしてみたのですが改善されませんでした。
[1] https://bugzilla.redhat.com/show_bug.cgi?id=473507 [2] http://download.opensuse.org/repositories/Kernel:/SL111_BRANCH/openSUSE_11.1...
SUSE(Novell) の Bugzilla にも同様の報告が上がっていますね。 https://bugzilla.novell.com/show_bug.cgi?id=462527 こちらを見る限りだと、kernel 2.6.28 で fix されており、2.6.27.10- HEAD_20081222101234_ef71b5dc をインストールすれば直っている、という話み たいです。 ただ、それってどこから手に入るの？ということになると私も理解していないの ですが、Kernel:/HEAD というリポジトリがあり、 http://download.opensuse.org/repositories/Kernel:/HEAD/ そこに kernel-pae-2.6.27.13-9.1.i586.rpm というパッケージもあるようなの で、リポジトリ名に "HEAD" とあるように、そのへんのことを言っているような 気はします。 # ただし、あくまで factory 扱いなので、入れ替えてしまうと # 別の箇所でまた別の問題が発生する可能性も高いと思います。 また別の情報として、kernel は 2.6.27.7-9-pae のまま、intel から入手でき る compat-wireless-2008-12-29 を使い、またファームウェアも iwlwifi-3945-ucode-15.28.2.8 にアップデートしたら使えました…という報告も あるみたいです。 https://bugzilla.novell.com/show_bug.cgi?id=435594#c25 さらに、上記とは別に、OBS の driver:/wireless リポジトリを覗いてみると http://download.opensuse.org/repositories/driver:/wireless/openSUSE_11.1/ 関連していそうなパッケージがいくつか見当たり、最終更新の日付が1月後半あ たりになっているようですので、もしまだこのへんを試してみていないようでし たら、まず最初にこちらを試してみてもいいのではないだろうか、と思います。 # iwl3945-ucode-2.14.1.5-7.1.noarch.rpm という名前のパッケージもある。 なお、koga さんが遭遇している問題は kernel やドライバまわりの問題のよう に見えますが、また別のレイヤで、NetworkManager で問題が起こる可能性もあ るかもしれませんね。Bugzilla で iwl3945 をキーワードに 11.1 で検索かけて みるとけっこう引っかかりますので https://bugzilla.novell.com/buglist.cgi?query_format=specific&order=relevance+desc&bug_status=__open__&product=openSUSE+11.1&content=iwl3945 みなさん苦労はされているようです。 # 結局なんの役にも立ててなかったらすいません。 -- _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ _/_/ Satoru Matsumoto - openSUSE Member - Japan _/_/ _/_/ Marketing & Weekly News Team _/_/ _/_/ mail: helios_reds@gmx.net / irc: HeliosReds _/_/ _/_/ http://blog.geeko.jp/author/heliosreds _/_/ _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ -- To unsubscribe, e-mail: opensuse-ja+unsubscribe@opensuse.org For additional commands, e-mail: opensuse-ja+help@opensuse.org
At Mon, 02 Feb 2009 11:00:54 +0900, Satoru Matsumoto wrote:
無線 LAN 通信中に任意のタイミングで kernel panic が発生する現象に悩まされ ています。
機種: Panasonic CF-W5 OS: openSUSE 11.1(i586) Kernel: 2.6.27.7-9-pae iwl3945: Intel(R) PRO/Wireless 3945ABG/BG Network Connection driver for Linux, 1.2.26ks
発生するタイミングは不定で knetworkmanager で無線 LAN に接続後 早いときは数分、長いときは2時間くらいして気付くと固まっていて CapsLock と ScrollLock の LED が点滅している感じです。
なお WEP, WPA どちらでも発生し、調べてみると下記の Bug[1] に該当 しているような気がしており、一度下記 Build Service にあった kernel [2] にアップグレードしてみたのですが改善されませんでした。
[1] https://bugzilla.redhat.com/show_bug.cgi?id=473507 [2] http://download.opensuse.org/repositories/Kernel:/SL111_BRANCH/openSUSE_11.1...
SUSE(Novell) の Bugzilla にも同様の報告が上がっていますね。 https://bugzilla.novell.com/show_bug.cgi?id=462527 こちらを見る限りだと、kernel 2.6.28 で fix されており、2.6.27.10- HEAD_20081222101234_ef71b5dc をインストールすれば直っている、という話み たいです。
ただ、それってどこから手に入るの？ということになると私も理解していないの ですが、Kernel:/HEAD というリポジトリがあり、 http://download.opensuse.org/repositories/Kernel:/HEAD/ そこに kernel-pae-2.6.27.13-9.1.i586.rpm というパッケージもあるようなの で、リポジトリ名に "HEAD" とあるように、そのへんのことを言っているような 気はします。 # ただし、あくまで factory 扱いなので、入れ替えてしまうと # 別の箇所でまた別の問題が発生する可能性も高いと思います。
Kernel:HEAD レポジトリは SUSE カーネルツリーの HEAD ブランチからビルド
したもので、実際に FACTORY 相当です。違いは、Kernel:* レポは何かカーネ
ルツリーに変更があるとすぐにビルドトリガーされるのに対して、FACTORY 上
のカーネルパッケージは手動でチェックインされる、という点です。つまり、
Kernel:* は常に最新版のカーネルという訳です。
Kernel:SL111_BRANCH は openSUSE-11.1 用のブランチです。ここにはセキュ
リティフィックスなどのパッチだけが当たるようになっていて、後でアップデー
トカーネルとしてリリースされます。
今のところ HEAD は SLE*11 用のカーネルで、後で 11.1 アップデートカーネ
ルとしてバックマージされる予定です。ということで、現在は HEAD はかなり
安定しています。ただし、SLE11 リリース後、というか、フリーズの後は
HEAD は別のバージョンに移りますので、その際にはご注意を。
最新カーネルは、上記の場所以外に、
ftp://ftp.suse.com/pub/projects/kernel/kotd/
にもあったりします。こっちの方が以前から続いているサービスで、internal
BS でビルドしたものですので、より多くのアーキテクチャに対応していて、
前日分のパッケージも残っています。(ちなみに KOTD = kernel-of-the-day)
--
Takashi Iwai
koga です。
リプライありがとうございます。
This is the reply to ...
"Re: [opensuse-ja] openSUSE 11.1 で無線 LAN(iwl3945) 通信中に kernel panic".
Mr./Ms. Satoru Matsumoto
うわぁ、一気に5段飛びアップグレードですか。いろいろ使い勝手が変わってい て戸惑うことも多いでしょうね。
早く current に追いつかなくては...とは思っていたのですが
なかなか時間が取れず、そのままズルズル使っていました(汗)。
PPTP は pptpconfig から kvpn に、yum から zypper に、
emobile は KPPP が使えず代わりに KInternet に...と、最初
は戸惑いましたが、色んなデバイスが YaST2 で自動的に検出
できるようになっていて感動しました。
とはいいつつ、実は自宅と業務のデスクトップは openSUSE 11.0
を使っているので、それなりにすんなり使えました。昔は自分で
ソースからビルドしたりしていたのですが、最近は openSUSE の
YaST2 と KDE、zypper に頼りっきりですっかり堕落してます(笑)。
本題に戻りまして、ちゃんと SUSE の Bugzilla にも報告が上が
っていたんですね...すみません、探し足りませんでした。m(_ _)m
再現条件が不定なので手探りな状態が続くと思いますが、現状報告
です。
- iwl3945-ucode-2.14.1.5-7.1 に update してみる
松本さんご指摘の iwl3945 の Firmware を update してみました。
# バージョンの付け方に一貫性がないようでダウングレードした
# ように見えますが、恐らく新しいはず。
Name : iwl3945-ucode Relocations: (not relocatable)
Version : 15.28.1.8 Vendor: openSUSE
Release : 1.7 Build Date: Wed Dec 3 14:05:02 2008
↓
Name : iwl3945-ucode Relocations: (not relocatable)
Version : 2.14.1.5 Vendor: openSUSE Build Service
Release : 7.1 Build Date: Mon Jan 19 17:38:15 2009
結果: 念のため reboot した後、しばらく無線 LAN で使って
みて、ちょっと席を外したすきに kernel panic。残念。
uptime は 40分くらい。
- やっぱり kernel を update してみる
上記の Firmware を update した状態で、Iwai さんご指摘の
ftp.suse.com にある kernel をダウンロードし、rpm -Uvh して
みました...が、依存関係でうまくいなかったので、横着して
YaST2 に食わせてみたら Build Service にある Kernel_SL111_BRANCH
レポジトリを読みに行ってしまったようで 2.6.27.8-11-pae に
なってしまいました。
# そういえば SuSE Linux を使い始めた時は kernel を update
# するときでも旧 kernel を残さずばっさり消しちゃうのが潔すぎ
# てカルチャーショックでした。
せっかくなのでここで reboot して現在に至り、4時間くらい無線
LAN を有効にした状態ですが、まだ kernel panic してません。
もしかしたらこれ(Firmware update + Kernel update)で解決する
かも！？ 今夜電源を入れたままにして明日を迎えてみることに
します。
This is the reply to ...
"Re: [opensuse-ja] openSUSE 11.1 で無線 LAN(iwl3945) 通信中に kernel panic".
Mr./Ms. Takashi Iwai
Kernel:HEAD レポジトリは SUSE カーネルツリーの HEAD ブランチからビルド したもので、実際に FACTORY 相当です。違いは、Kernel:* レポは何かカーネ ルツリーに変更があるとすぐにビルドトリガーされるのに対して、FACTORY 上 のカーネルパッケージは手動でチェックインされる、という点です。つまり、 Kernel:* は常に最新版のカーネルという訳です。 : 最新カーネルは、上記の場所以外に、 ftp://ftp.suse.com/pub/projects/kernel/kotd/ にもあったりします。こっちの方が以前から続いているサービスで、internal BS でビルドしたものですので、より多くのアーキテクチャに対応していて、 前日分のパッケージも残っています。(ちなみに KOTD = kernel-of-the-day)
ご説明ありがとうございます。以前から Build Service の各レポジトリ
のポリシーが良く分かっておらず、とりあえず「挑戦者用」なんだろう
という認識だったのですが、良く分かりました。
また ftp.suse.com にも最新の kernel rpm が置いてあるとは知りません
でした。他のディレクトリにも色々なビルド済み rpm が置いてあるよう
なので、困ったときに使ってみます。
ひとまず、この状態で今週使ってみてまた報告します。
--
koga
koga です。
色々試してました。
経緯はともかく、今が知りたい人は一番下へ。
This is the reply to ...
"Re: [opensuse-ja] openSUSE 11.1 で無線 LAN(iwl3945) 通信中に kernel panic".
Mr./Ms. koga
- やっぱり kernel を update してみる : レポジトリを読みに行ってしまったようで 2.6.27.8-11-pae に なってしまいました。 : もしかしたらこれ(Firmware update + Kernel update)で解決する かも！？ 今夜電源を入れたままにして明日を迎えてみることに します。
結果: やっぱりダメでした...。無事朝まで kernel は生きていた のですが、一度シャットダウンして出社。会社で通信中に また 40分くらいで hung してました。 (もしかして AP との相性もあったりするのかなぁ) 根本原因がどこにあるか見当が付かないのですが、とりあえず kernel に原因があるのではないかと仮定して進めてみました。 - ftp.suse.com の HEAD KOTD に update してみる 例によって rpm -Uvh でうまくいかなかったので、--nodeps で。 2.6.27.13-HEAD_20090131140015_e65af473-pae Name : kernel-pae Relocations: (not relocatable) Version : 2.6.27.13 Vendor: SUSE LINUX Products GmbH, Nuernberg, Germany Release : HEAD_20090131140015_e65af473 Build Date: 2009年02月01日 04時27分10秒 結果: 20分くらいで kernel panic。残念...。 - openSUSE Build Service の HEAD Kernel に update してみる ちょうどビルドしたての kernel ができていたので。今度こそ OBS の kernel に update してみました。 2.6.27.13-10-pae Name : kernel-pae Relocations: (not relocatable) Version : 2.6.27.13 Vendor: openSUSE Build Service Release : 10.1 Build Date: 2009年02月02日 13時36分34秒 結果: なんと uptime 3分で kernel panic。 - 最新の kernel にしてみる 初心に帰って www.kernel.org に行ってみると、ちょうど1日 前に stable の新しいカーネルがリリースされていたので、 ビルドしてみることにしました。 2.6.28.3-koga1-10-pae (2.6.28.3) # make oldconfig で、とりあえず ENTER 押しまくり .config の CONFIG_IWL3945_DEBUG=y だけ念のため手動で追加 # make # make modules_install # make install Celeron の 1Ghz マシンで、2時間くらいで特にエラーもなく ビルドできました。早速 reboot して検証中。 現在この状態で様子見中ですが、今のところ2日間使っていて 一度も kernel panic してません。kernel の ChangeLog を 見てみると 2.6.28 で
iwl3945: fix deadlock on suspend iwl3945: do not send scan command if channel count zero iwl3945: clear scanning bits upon failure
こんな記述が見られるので、やはり SUSE の Bugzilla に
あった通り 2.6.28 時点で直ったのかも！(特に deadlock
とか怪しい気がする)
ところが Panasonic のホットキー(Fn+[F1-F12]のアレ)用
ユーティリティの pcc-acpi が、新しいカーネルに対応して
いないのかエラーでビルドできなくなってしまい、輝度・
音量調整ができなくなってしまいました...。
# openSUSE 11.0 までは zypper で入れることもできたよう
# なのですが、11.1 になって外されちゃったのかな。
ひとまず現状報告まで。
--
koga
koga です。
前回の投稿から 10日経ったので、結果報告です。
This is the reply to ...
"Re: [opensuse-ja] openSUSE 11.1 で無線 LAN(iwl3945) 通信中に kernel panic".
Mr./Ms. koga
- 最新の kernel にしてみる :
iwl3945: fix deadlock on suspend iwl3945: do not send scan command if channel count zero iwl3945: clear scanning bits upon failure
やはりこれが正解(厳密には linux-2.6.28 以降にアップデート) みたいです。kernel をアップデートしてからというもの、すこぶる 快調で knetworkmanager で WEP/WPA ともに問題なく接続でき kernel panic することもなくなりました。 また、
ところが Panasonic のホットキー(Fn+[F1-F12]のアレ)用 ユーティリティの pcc-acpi が、新しいカーネルに対応して いないのかエラーでビルドできなくなってしまい、輝度・ 音量調整ができなくなってしまいました...。
この問題ですが、色々調べていたら .config に
# CONFIG_PANASONIC_LAPTOP is not set
などという項目が追加されていて、試しに
CONFIG_PANASONIC_LAPTOP=m
でビルドしてみたら、なんと panasonic_laptop.ko を insmod して
HotKey が使えるようになっていました。いつの間にか kernel に
取り込まれていたようです。
# というか kernel の ChangeLog も片っ端から読んでたのに
# どこにも書いてなかったような。見逃しちゃってたのかなぁ...。
今までの pcc-acpi.ko では /proc/acpi/pcc 以下に ac_brightness
とか dc_brightness とかがあって
# echo "7" > /proc/acpi/pcc/ac_brightness
とかすると輝度を調整できたのですが、これをどこでやっているのか
が分からなくなっちゃいました(もしご存知の方いらっしゃいましたら
教えてください)。
まぁ、変わりに KPowersave くんがやってくれるようになったので、
自動減光機能とかも使えるようになり、結構便利になって満足です。
# 別スレッドでも出てますけど、openSUSE 11.1 のデフォルトカーネル
# は(というか linux-2.6.27 系？)は、ちょっと地雷ですね...。
ひとまず、本件 close です。
助言いただいた方、どうもありがとうございました！
--
koga
participants (3)
-
koga -
Satoru Matsumoto -
Takashi Iwai